京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

留袖

2013-09-09 14:18:39 | 仕事
秋に向けてか、留袖のご相談もチラホラ。

お母様の留袖を洗いに出し、あわせる帯や小物のコーディネートのご相談や
新しく作ろうかしらというご相談
比翼が黄ばんでいるので交換したり・・・と様々です。








お持ちの留袖をお召しになる事になったお客様からは、バックと草履・かんざしや、帯〆など
新しくしたいとのご依頼で、こんなセットをご覧頂きました
参考までに・・・



最近は結婚式事情も変わってきて、式の挙げ方や披露宴もイロイロのようです。
一時はジミ婚などが流行って式にお金をかけなかったこともありますが
最近は、また、華やかに式をなさる方が多いような気がします。

そして、教会の式も流行りましたが、最近は「和」が新鮮なのか
古式ゆかしく神社で厳かに・・・という式も増えてきたように感じます。

・・・となると、やっぱり留袖の出番です

親戚一同、黒留袖という土地柄のところもあると思いますが、
一般的には以前に比べると、黒留袖は母親のみという場合も多いようです。

子供の人数も減り、どんな式を挙げるのか、また、結婚をしないという人も
多くなって、残念ながら留袖を着る機会は少なくなってしまったかもしれません。

そこで、留袖は、
1・新しく誂える
2・お母様のもの、または手持ちのものをきれいにして着用する
3・貸衣装
と3通りになると思います。


2の手持ちのものをキレイにするというご相談が、最近はやはり多いです。


最近では、私たちから見ると信じられないくらい安い値段で販売している留袖もありますが
品物を比べたら、お手持ちのお品のほうがお手入れにお金をかけてもいいから
お召しになったほうが・・・という事も多いです。

よく承るのが、しみ抜き、部分的な寸法直しや洗い張りして仕立直し、比翼の取替えなどなど
刺繍直しや、紋のお直し(紋が黄ばんでいたり、ぼやけていたり・・)もあります。

お直しの場合は、なるべく早くご相談いただけるとありがたいです


また、あとの手入れをしなくていいし、あっさりと貸衣装と割り切るのも一つ。

呉服屋としては、新しく誂えていただけたらうれしいですが、
ここでどう選択するかは「価値観」だと思います。

大事な晴れの日だから・・・
その日だけだから・・・

それぞれのお家での考え方や、着物への思い入れ、いろいろです。

そんな事も含めて、ぜひご相談くださいませ。
一緒に「ベスト」を考えたいと思います。




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コメント (2)
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