京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

着物のほうがラクなんだけどな・・・(・・;)

2013-09-20 15:40:38 | ひとりごと
ここ数年、着付けを承ったり相談を受けたりするときに、お聞きする事なのですが・・・

お子様の結婚が決まり、両家の顔合わせ、結納などのお席に
当店にお越しくださるお客様は、そのとき着物を着たいとおっしゃいます。

ところが、お相手のお家が着物を着る事に反対とまでは言いませんが
気乗りがしない感じを受けるというのです。
また、お相手のお母様がお洋服だから、合わせなければいけないだろうかという悩み。
特に女性側は男性側にあわせなければいけないかしら・・と考えられます。


先日、ご両家の顔合わせをなさったお客様も、こぼしていらっしゃいました。

着物を着たいと思ったのに、、仰々しくしないで簡単にしたいから着なくていい
といわれて・・・
こちらは一人娘を嫁がせるにあたって、キチンとしたい、ちゃんとしてやりたいという気持ちなのに。
お相手のお母さんがお洋服なのに、こちらが着物を着るといけないかしら・・?
と、これからお付き合いの始まるお相手のお家にあわせる事にも神経を使っていらっしゃいます。

そうは言いながら、このお客様はお嬢様は振袖、お母様は色無地をお召しになったのですが。

こちらのお客様だけでなく、他にもこんな嘆き?をよく聞きます。

結婚式でお相手のお母様がドレスとおっしゃるから、留袖は着ないほうがいいかしら
結納のとき、あちらがスーツとおっしゃるし・・
(私から言わせてもらえば、着物のほうが絶対いい

キチンとしたい、簡単にしたい、
両家の冠婚葬祭や行事などへの考えや価値観の違いもあると思います。

でも、こういうお話を聞くたびに、
着物を着慣れない方にとっては、
着物というものがとてもタイソウなもの、仰々しいものかもしれないけれど
着物に親しんでいたり、身近に着物のある環境にいると
こうしたお祝い事などのときに、ごく自然に「着物で・・・」と考えるんだけどな・・・と
がっかりしてしまいます。


本心を言わせてもらうなら
着たいもの、着させてよ~  です


わざわざ、買うのであれば大変ですが、すでに持っているのですもの。
これからスーツやドレスを買うより、着物のほうがありがたいのです・・・けど。
ましてや自分で着られれば

着物から「遠い」人と、「近い」人の感覚の違い
こういうお祝いの席には着物が当たり前だった時代と現代のズレを感じ
呉服屋としては少し寂しいです。

着物を近くに感じてくださる皆さん、ぜひ、こういう場合も着物で
装ってくださいね



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