京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

本重ねの留袖・ビフォーアフター

2014-11-18 17:12:21 | 仕事
今日から「織の会」始まりました。
24日までです
お天気もよさそうですので、期間中お着物で楽しくお出かけくださるのも
よろしいかと・・・
お待ちしております。


さて、今日は夏の終わりに、着物クリニックでお預かりさせていただいた留袖のお話を・・・。

お母様の古い留袖を、お直しさせていただきました。


写真では、あまり変化が分かりにくいのですが・・

お預かりしたときの写真








かなり年数もたっていて、前の柄の部分にはシミもあり、全体に金の色もくすんで
ぼやけた印象でした。
それから、少し地味でしたので、もう少し派手にできれば・・・と、お預かりしました。


こちらがアフター
全体を洗うだけでも、繊維のくすみが取れて、スッキリ垢抜けます。







そして、今回は、シミを隠すためと、柄をはっきりさせるために金加工をプラスしました。

沈んだ赤の部分に、はっきりした赤を足してもらって、メリハリが出たと思います。


もう一つ、変わったところがあります。

こちらの留袖は「本重ね」になっていました。

本重ねとは・・・
昔は、留袖を着るとき、留袖と同じ形の白い着物をピッタリと二枚重ねて着ました。
古い留袖をお持ちの方の中には、時々「重ね」を白襦袢と勘違いなさってる方もいらっしゃいます。



着るときには、二枚をあわせて着ますのでたいへん、、重いし・・

という事で、コレを簡略化して、二枚着ているように、見える部分だけ白い生地が見えるように
仕立てるようになりました。
衿、裾、袖口、振りの部分が重なって見えるようにするのを比翼仕立てといいます。

今回の留袖は、「本重ね」になっており、重ねの白も汚れていましたので
新しい生地で縫い直し比翼にしました。
比翼も真っ白になり、全体にスッキリとしました。


比翼ですが、留袖はきれいでも、比翼の生地だけが黄ばんでしまったり
また、着用後にそのまましまいこんで、衿汚れなどが茶色く変化して目立つ事などがあります。
そういう時は、比翼だけ、新しく付け替える事もできますので
ご相談くださいませ。


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コメント (2)
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