先日から、お振袖の貸し借りについて対照的な事が2件あり
考えさせられました。
まず、一つ目。
お嬢様のいらっしゃらないお客様ご自身と妹様がお召しになった二組の振袖を、
20歳の姪御さんに着せたい
とのことで、コーディネートのご相談などをさせていただきました。
20年以上前の振袖と帯ですが、どちらもとてもいいお品で、ぜひ又お召しいただきたいと思いました。
いろいろ相談して、そっくりそのままのセットではなく
振袖は妹様のものを、帯はお客様のものを組み合わせることになりました。
ご姉妹のお着物を、また姪御さんが着て日の目を見る・・
とてもうれしいことです
そして、二つ目です。
同年代の知り合いのお嬢さん(自分の娘と同じくらいの年頃です)とお話ししているときのこと。
「振袖の丸洗いとかもしてもらえますか?」との質問に
「させていただきますよ」とお返事したものの、何か物がつかえてるような感じを受けたので
詳しくお話を聞いてみると・・・
あまり親しくないご親戚の方から、振袖を貸してほしいと頼まれてるとか・・・
着物を貸し借りした時のことを、聞きたい様子でしたが
もしかしたら貸したくないのかな?と感じたので、
率直に「いやなの?」と聞いてみると、その通りでした。
そのお嬢さんは三姉妹で、それぞれに、振袖をお持ちだそうですが、
ご親戚の方はそのなかでも
「○○ちゃんのがいい」とおっしゃったそうなのです
お嬢さんには、まだ1歳くらいですが女のお子さんがいらっしゃり
自分のお子さんに着せたい、だからそれまでほかの人に貸したくないと・・・。
とても、その気持ちがわかります。
「自分の振袖」
特に着物には特別な思いが詰まっているものです。
買ったら高い、借りても今どきはそこそこのレンタル料金、それだったら親戚のを借りよう
お礼はするから・・・
お嬢さんのお話を聞いていて、その「あまりお付き合いのないご親戚」の無神経さに
私は腹が立ってきました。
自分ではお断りしにくいでしょうから、お母さんに
「娘がどうしても嫌だというので・・・」って断ってもらえば
と、私がいうと、
「そうですよね、そうします」とそのお嬢さんのお顔は明るくなりました。
親にあつらえてもらった振袖を、大切に自分の娘に着せようとしているその気持ち・・
私が親なら、とてもうれしいです。
これまでこの仕事をしていて、感じることです。
着物を平気で貸してとおっしゃる方は、あまり着物のことをご存知ない方ではないかと思います。
私自身も、自分の大切にしている着物、娘の着物は、よほど親しい人でなければ
基本的に貸すのは嫌です
ただ、ケチではないのです・・
私の着物や帯ですが、これはもう着ないと思ったら、差し上げるか、
または 今、着付け教室で皆さんにどんどんお貸しして役に立てています。
「自分の着物」という意識があるうちは、気持ちが拒否するのです。
着物が好きなら、こんな気持ちもわかってもらえるのではないかなと思います。
そして、また逆に、先に書きました一つ目の例。
これもまた、着物を大切にしてくださることです。
自分の着た着物を、着てくれる人がいたらぜひ着てほしい・・・
世の中には、そう思っていらっしゃる着物を大事にしてくださってる方も
たくさんいらっしゃいます。
どちらも、「着物への思い」です。
いつもお読みいただいてありがとうございます。
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考えさせられました。
まず、一つ目。
お嬢様のいらっしゃらないお客様ご自身と妹様がお召しになった二組の振袖を、
20歳の姪御さんに着せたい
とのことで、コーディネートのご相談などをさせていただきました。
20年以上前の振袖と帯ですが、どちらもとてもいいお品で、ぜひ又お召しいただきたいと思いました。
いろいろ相談して、そっくりそのままのセットではなく
振袖は妹様のものを、帯はお客様のものを組み合わせることになりました。
ご姉妹のお着物を、また姪御さんが着て日の目を見る・・
とてもうれしいことです
そして、二つ目です。
同年代の知り合いのお嬢さん(自分の娘と同じくらいの年頃です)とお話ししているときのこと。
「振袖の丸洗いとかもしてもらえますか?」との質問に
「させていただきますよ」とお返事したものの、何か物がつかえてるような感じを受けたので
詳しくお話を聞いてみると・・・
あまり親しくないご親戚の方から、振袖を貸してほしいと頼まれてるとか・・・
着物を貸し借りした時のことを、聞きたい様子でしたが
もしかしたら貸したくないのかな?と感じたので、
率直に「いやなの?」と聞いてみると、その通りでした。
そのお嬢さんは三姉妹で、それぞれに、振袖をお持ちだそうですが、
ご親戚の方はそのなかでも
「○○ちゃんのがいい」とおっしゃったそうなのです
お嬢さんには、まだ1歳くらいですが女のお子さんがいらっしゃり
自分のお子さんに着せたい、だからそれまでほかの人に貸したくないと・・・。
とても、その気持ちがわかります。
「自分の振袖」
特に着物には特別な思いが詰まっているものです。
買ったら高い、借りても今どきはそこそこのレンタル料金、それだったら親戚のを借りよう
お礼はするから・・・
お嬢さんのお話を聞いていて、その「あまりお付き合いのないご親戚」の無神経さに
私は腹が立ってきました。
自分ではお断りしにくいでしょうから、お母さんに
「娘がどうしても嫌だというので・・・」って断ってもらえば
と、私がいうと、
「そうですよね、そうします」とそのお嬢さんのお顔は明るくなりました。
親にあつらえてもらった振袖を、大切に自分の娘に着せようとしているその気持ち・・
私が親なら、とてもうれしいです。
これまでこの仕事をしていて、感じることです。
着物を平気で貸してとおっしゃる方は、あまり着物のことをご存知ない方ではないかと思います。
私自身も、自分の大切にしている着物、娘の着物は、よほど親しい人でなければ
基本的に貸すのは嫌です
ただ、ケチではないのです・・
私の着物や帯ですが、これはもう着ないと思ったら、差し上げるか、
または 今、着付け教室で皆さんにどんどんお貸しして役に立てています。
「自分の着物」という意識があるうちは、気持ちが拒否するのです。
着物が好きなら、こんな気持ちもわかってもらえるのではないかなと思います。
そして、また逆に、先に書きました一つ目の例。
これもまた、着物を大切にしてくださることです。
自分の着た着物を、着てくれる人がいたらぜひ着てほしい・・・
世の中には、そう思っていらっしゃる着物を大事にしてくださってる方も
たくさんいらっしゃいます。
どちらも、「着物への思い」です。
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