先日の続きとして、今年の成人式の着付けをさせて頂いて
感じた事を書いてみたいと思います。
呉服屋目線だとは思いますが、少し耳を傾けてください。
1、夏に浴衣を着てみること、お勧めします。
七五三以来、着物は着たことないという方がほとんどだと思います。
まずは、入門編として、浴衣を着て着物のイメージを知り、下駄をはいて歩いておくと
ぎこちなさがなくなると思います。
下着の付け方やトイレに行くときの注意、少し練習になります
2、足袋を履く練習をしておいてください。
足袋をどうして履くのか分からない、こはぜの止め方の分からない方が増えてきました・・・
私がお手伝いすることもあり、自分でさっと履けるとかっこいいと思いますよ
3、着付けの荷物を、ぜひ、自分で揃えてみてください。
着付けの時の荷物ですが、たいていはお母様がなさっていらっしゃると思います。
着付に必要なものやその名称なども覚えながら
ぜひ、自分で、または親子で一緒に揃えてもらえるといいなと思います。
先日書いた荷物を間違って持ち帰られたお客様のこと・・・考えたのですが
たぶん、普段扱わない着付に必要なものは、お嬢様はもちろんお母様も
どれがご自分の持ち物か把握ができていなかったのだと思います。
日本人として着物の知識があること、無駄にはならないと思うのです・・
もし貸衣装だとしても、
貸衣装店から、届いた箱ごとそっくり丸投げしないで、
箱から出して、持ち物を点検し風呂敷に包みなおす・・・これだけでも違う気がします。
そして、荷物も親任せではなく、ご本人がお持ちになるとさらにいいと思います。
私の場合、お預かりしたお着物を見て、前もってどんな帯の結び方にしようかと考えるのですが
ご本人にお会いできると、体型や印象・雰囲気から全体の着付けのイメージが作れるからです。
そして、着付けをしていて感じた小物類のこと・・・。
成人式というと、やはり全部新品を揃えたいのが親心。
でも・・・着る人の身になって考えると
新品よりも、むしろ程よく使ってあるもののほうがいいのではと思います。
例えば、帯板。
新品はパンパンでハリがあるので、身体の丸みに沿いにくいのです。
新品の帯がさらに身体に沿いにくい原因の一つにもなります。
例えば、帯枕。
こちらもまっさらなガーゼにくるまれていて、なじんでいないので
そのガーゼだけでボリュームになり負担になるように思います。
昨日、偶然にもお客様のお孫様が、振袖を着られた時
帯枕の紐がみぞおちに当たって痛かったというお話を伺いました。
私はなるべく、そういう思いをしてほしくないと思いますので
パンパンのまっすぐな帯板は、すこーしずつ力を加え自然な丸みをつけておいたり
帯枕のガーゼは、薄めの柔らかいガーゼに取り換えたりします。
しっかりした上等のガーゼより、案外、安物のガーゼのほうがよかったりするのです・・
おろしたての着物や帯、真新しい帯板などは
着慣れている私でもなんとなく体になじまないと感じます。
もしも、お家にお使いの腰紐や伊逹締めがありましたら、
あえてそれをお使いになったほうが、身体になじんでご本人は楽ではないかなと感じました。
たぶんご本人は着物を着た(着せられた)経験がないので、違いがわからないと思うのですが・・・
下着や補正用のタオルも水を通しておいたほうが肌に優しいですし
馴染みます。
その日のためにせっかく揃えられた小物類ですが
伊逹締めも、腰紐も・・・新品はどれもパリっとしていますので
ホントは少し使って馴染ませておくのがいいと思います。
今年、着付けをしながら考えていたことです。
成人式の皆様だけでなく、着物を初めて着られる方、着慣れない皆様の
参考になることがありましたら・・・・
最後までお読みいただいてありがとうございます
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感じた事を書いてみたいと思います。
呉服屋目線だとは思いますが、少し耳を傾けてください。
1、夏に浴衣を着てみること、お勧めします。
七五三以来、着物は着たことないという方がほとんどだと思います。
まずは、入門編として、浴衣を着て着物のイメージを知り、下駄をはいて歩いておくと
ぎこちなさがなくなると思います。
下着の付け方やトイレに行くときの注意、少し練習になります
2、足袋を履く練習をしておいてください。
足袋をどうして履くのか分からない、こはぜの止め方の分からない方が増えてきました・・・
私がお手伝いすることもあり、自分でさっと履けるとかっこいいと思いますよ
3、着付けの荷物を、ぜひ、自分で揃えてみてください。
着付けの時の荷物ですが、たいていはお母様がなさっていらっしゃると思います。
着付に必要なものやその名称なども覚えながら
ぜひ、自分で、または親子で一緒に揃えてもらえるといいなと思います。
先日書いた荷物を間違って持ち帰られたお客様のこと・・・考えたのですが
たぶん、普段扱わない着付に必要なものは、お嬢様はもちろんお母様も
どれがご自分の持ち物か把握ができていなかったのだと思います。
日本人として着物の知識があること、無駄にはならないと思うのです・・
もし貸衣装だとしても、
貸衣装店から、届いた箱ごとそっくり丸投げしないで、
箱から出して、持ち物を点検し風呂敷に包みなおす・・・これだけでも違う気がします。
そして、荷物も親任せではなく、ご本人がお持ちになるとさらにいいと思います。
私の場合、お預かりしたお着物を見て、前もってどんな帯の結び方にしようかと考えるのですが
ご本人にお会いできると、体型や印象・雰囲気から全体の着付けのイメージが作れるからです。
そして、着付けをしていて感じた小物類のこと・・・。
成人式というと、やはり全部新品を揃えたいのが親心。
でも・・・着る人の身になって考えると
新品よりも、むしろ程よく使ってあるもののほうがいいのではと思います。
例えば、帯板。
新品はパンパンでハリがあるので、身体の丸みに沿いにくいのです。
新品の帯がさらに身体に沿いにくい原因の一つにもなります。
例えば、帯枕。
こちらもまっさらなガーゼにくるまれていて、なじんでいないので
そのガーゼだけでボリュームになり負担になるように思います。
昨日、偶然にもお客様のお孫様が、振袖を着られた時
帯枕の紐がみぞおちに当たって痛かったというお話を伺いました。
私はなるべく、そういう思いをしてほしくないと思いますので
パンパンのまっすぐな帯板は、すこーしずつ力を加え自然な丸みをつけておいたり
帯枕のガーゼは、薄めの柔らかいガーゼに取り換えたりします。
しっかりした上等のガーゼより、案外、安物のガーゼのほうがよかったりするのです・・
おろしたての着物や帯、真新しい帯板などは
着慣れている私でもなんとなく体になじまないと感じます。
もしも、お家にお使いの腰紐や伊逹締めがありましたら、
あえてそれをお使いになったほうが、身体になじんでご本人は楽ではないかなと感じました。
たぶんご本人は着物を着た(着せられた)経験がないので、違いがわからないと思うのですが・・・
下着や補正用のタオルも水を通しておいたほうが肌に優しいですし
馴染みます。
その日のためにせっかく揃えられた小物類ですが
伊逹締めも、腰紐も・・・新品はどれもパリっとしていますので
ホントは少し使って馴染ませておくのがいいと思います。
今年、着付けをしながら考えていたことです。
成人式の皆様だけでなく、着物を初めて着られる方、着慣れない皆様の
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