あいにくの雨ですが、桜がきれいに咲いて、明日はこのあたりの小学校の卒業式です。
朝早くから お子さんたちの袴の着付の予約いただいてます。
雨が上がるといいのですが・・・
昨日で西陣帯展は終了、お出かけくださったお客様、ありがとうございます。
行きそびれちゃったというお客様、週末までは引き続きご覧いただけますので
ぜひお出かけくださいませ。
さて、帯に関するお話です。
もう昨年のことなのですが、気の置けないお得意様からご相談。
「帯がかたくて締めにくい気がするの
帯芯を入れ替えてもらおうかな・・」
帯地自体の硬さや織り方にもよりますし
帯芯の選び方、実はとても気を遣うのです。
見せていただくと確かに硬い感じではありますが、
あまり柔らかくても形にしにくくなり・・・う~~ん、どうしましょ
お客様の結びにくいとおっしゃる帯は、紬地で滑りが悪い生地です。
滑りが悪いというと、聞こえがよくないですが、逆に締めたらずれにくく
着崩れしないというメリット。
特に帯芯が硬い感じもしなかったので、「女将あずかり」にすることに。
気心の知れたお客様なので、「私が締めて、こなれたところでお返しします」と
着物もそうですが、まっさらのおろしたての帯も、帯の生地自体もしゃんとしていますし
帯芯もパリッとしています。
そう、なじんでなくて、まだ自分の帯になってない・・?感じ。
使っているうちに、体温や体から出る湿気などで、
徐々に体の丸みに沿ってきて、締めやすくなってきます。
私でさえ、おろしたての着物や帯はちょっと着にくいな~~と感じます。
お客様の帯、着付のお稽古の時などに締めて、帯芯をなじませて
お客様にお戻ししました。
そういえばずいぶん前ですが、着付け教室で私の伊達〆をお貸ししたら
使いやすいので、その伊達〆を売ってくださいとおっしゃた方がありました。
もちろんそんなものをお売りすることはできないのでお断りしましたが
きっと適度に使い込んであるので使いやすかったのでしょうね。
人にも個性があるように、着物も帯も、それぞれ生地も織も染も違って
個性があります。
それを認めてあげて、上手に着てほしいなと思います。
中には、今回のようにちょっと手ごわいと感じるときもあると思いますが
じゃじゃ馬を乗りこなすように?
ワンちゃんをしつけるかのように?
自分のいうことを聞いてくれるように着物や帯とも仲良くなってほしいと思います。
今回の催しの時にお客様から聞いた気になる言葉
「あの帯、もったいなくてまだ締めてないの・・」
思わず私・・・
「締めないほうがもったいないですッ」
せっかく買っていただいたら、どんどん使っていただきますように
そして自分のものに育ててください。
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