このところ、着付けのお仕事が多かったのですが、そこで気になったこと、
皆さんにお伝えしておこうかと思います。
着付けの際、衿元をきれいに決めるために半衿の付け方もかなり重要
と、何度かブログでも半衿の大切さ、お話ししています。
が、また今日はちょっと半衿についてお勉強の時間です
半衿って何故つけるのでしょう?
刺繍の半衿や柄の半衿は、おしゃれの意味もありますが
そもそも・・は長襦袢の衿を汚さないため・・・です。
長襦袢、着たら必ず、衿は汚れます。
毎回襦袢を洗うのって大変ですよね。
だから半衿をつけて、半衿だけ汚れたら取り換えるのです。
って、皆さんご存知ですよね。
そこで、もう一歩踏み込んで・・・
先日、お客様が着付けに持ってきてくださった長襦袢ですが、2枚続けて
こんな風に半衿がついてました。
この付け方では、長襦袢の地衿(本体の襦袢の衿)の背中心あたりが汚れてしまいます。
地衿が5ミリほど見えているのが、分かるでしょうか?
半衿の汚れが付く部分は、お顔の下あたりの首にあたる部分
それから、背中心の背中の肌に触れる部分です。
写真・上の長襦袢は、両面テープでつけてあり、修正するのが大変だったので
仕方なく気になるゆるみだけ一部はがして修正して、お着付けさせて頂きました。
写真・下の長襦袢は、部分的に解いて、汚れる部分をカバーできるように
縫い直してお着せしました。
見比べて違いがわかっていただけるでしょうか・・・
半衿の付け方・・・あまりうるさく言うとしり込みされそうなので
悩みどころなのですが、私は結構こだわりたい事です。
半衿付も、「慣れ」です。
着物を着るのも回数で、何度も失敗しながらも着ていれば
絶対着られるようになるのと一緒
何度も付け替えているうちに、「手を抜いていいところ」と
「手を抜かずに気を付けなければいけないところ」のメリハリがわかってきます。
仕立屋さんは、最初とっても丁寧に美しくつけてきてくださるけれど
そうすると、取るのが大変だったり、
中には、「とるものですか?」なんておっしゃる方もあります。
私の半衿付のモットーは、簡単につけて簡単に外せるようにつける事
どうか、失敗を恐れず、面倒がらず、半衿付、頑張ってください。
わからなければ、お教えしますので
キレイな衿元は、半衿の付け方も影響しますし
今日は半衿の役目を考えた付け方のお話をさせて頂きました
ブログランキングに、参加しております
下↓のバナーをクリックをして応援していただけると嬉しいです。
にほんブログ村
京呉服わきホームページも、ぜひご覧ください。
京呉服わきのフェイスブック・インスタグラムもどうぞよろしく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます