京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

それぞれに工夫して・・・夏

2008-07-31 23:10:30 | 着付あれこれ
お得意様のH様、昨年、
ご自分でお手持ちの肌襦袢(衿のあるタイプ)を、別に袖だけ縫って縫いとめ
通称「うそつき」として着ようと思う・・・とおっしゃってました。


先日、お越しいただいたときに
「あれ、まだ縫ってないのよね・・・
・・・と、チラッと私をご覧になる・・・

長年お付き合いさせて頂いてるお得意様、
何を言わんとしていらっしゃるか、ビシビシと感じます
「ん??その目は・・・私に縫ってくれと言うことですね・・・(笑)
しょうがないな~、私でよかったら縫っておきますよ。
そのかわり文句なしですよ

と、安請け合いしたものの催し中は暇がなく、やっと出来上がったのが写真。

H様の着物寸法に合わせて裄を出すと、袖付けの位置がずれていますが
着てしまえば見えないですもんね


やはり暑い夏、少しでも涼しく簡単に着物を着たいと誰でも思います。

今日、お越しになったお客様ともそんなお話をし、
市販の「2部式襦袢」をアレンジした 私仕様のうそつきをお見せしてみました。

私は身長がありますので、既製の裾よけですと短くなってしまうことと
二部式のウエスト回りのモタモタ感が嫌で、試しに上下をつないでみたところ
これがなかなかのもの・・

夏はすっかり愛用しています。

ただ、既製品は衿回りなど仕立がいまひとつ・・・
私仕様のうそつきを、ちゃんと仕立屋さんに縫ってもらったら
ベストだと何年も前から、一枚試作品を作ってもらおうと考えていながら
実行に移せず・・・
でも、今年の皆さんの反応を見ていると
「私も欲しいかも・・・」

う~ん、頑張って試作品作ってみようか・・・
ちょっと本気モードです。



「うそつき」とは・・・
お聞きになったことがない方のために・・・

上下に分かれていて、
身頃の部分が木綿、袖と裾の部分が化繊や麻などでできており
下着と長襦袢を兼用したものです。
普段着の時や、間に合わせで着たりすることが多いです。










  
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