京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

白の長じゅばんを

2009-02-09 14:28:03 | 仕事
あさってからの催しの中で
無地染の職人さんにお越しいただいてお話を聞く
という機会を設けました。



その参考に・・
写真は私の礼装用に使っていた白の長じゅばんに
一色かけたものです。

思えば20年前につくった襦袢
最初は真っ白でしたが、いつの間にか生成になっていました
絹ですから、年と共に黄色くなっていくのはある程度仕方ありません

黄ばんできた上、ずいぶん着たので袖口など汚れも気になっていましたので
白の襦袢は新しいものを作り、
この黄ばんだ襦袢は色をかけることにしました

どうせ染めるならと、きれいな藤色にしてみました。
手持ちの着物に合いそうな色目で
たぶんこんなきれいな色は、表(着物)で、着ない色かな~と。

こんな風に、解けばまた一反の反物に戻る着物ですから
色をかければ、生き返ります
多少の気になってたシミなども、色によってはかくれてしまいますし、
仕立てのときに、繰りまわして、汚れたところを見えないところに
入れ替えてしまうことも可能です。

まずは
なんとなく、くすんできたような襦袢や、
年齢的に着られなくなった(着たくなくなった?)ような
ピンクのぼかしの襦袢なんかは、
既成にないような色の おしゃれな襦袢として生き返らせてみるのも
いいと思います

色無地ももちろんですが
小紋なども、地色に色をかけて、蘇るものもあります。
色や、柄などにもよりますので
こんなご相談も、今回はさせていただきたいと思います。

ちょっと、箪笥の中の眠っているもの、思いだしてみてください



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« そんなものなのでしょうか・・ | トップ | 明日からです »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

仕事」カテゴリの最新記事