パニック！！！！？

それは・・・、
開店前のお客様からの一本の電話で始まりました
「昨年お願いした長じゅばんの洗いは、いつ頃できますか？」

最初、そのお襦袢をお預かりしたことすら、はっきり思い出せなかったのです・・

よぉく、記憶をたどり
そういえば・・・
と、きものクリニック関係のファイルを全部点検。
お預かり証が元の場所と違うところに紛れ込んでいるのがみつかり、
お預かりした日にちが判明。

ところがそのあとの、お襦袢の足取りが全くつかめないのです
どこへ？どこに？


きものクリニックでは　
しみ抜きや洗いをはじめとするお直しものを
たくさんお預かりします。
そのため、お預かりするとき、お客様のご依頼内容の確認から始まり
お預かりしたお品が、
今どこにあるか、
どこの職先に出しているか
どういう段階か、
という流れが、一目でわかるように
コンピューター管理とはいかないまでも
すぐに確認できるような管理の仕方をしているつもりです

それも何重にもチェックできるようにしているはずなのです。

そのはずが・・、
お預かりしたあとプツンと情報がとぎれているのです

真っ青・・・
お客様のお品が行方不明とは・・
考えられない・・・

とりあえず何かの拍子に、どこかに紛れ込んでないか
店中を探しまくり・・
やっぱり、どこにもない・・

あと・・考えられる可能性は・・・

お客様のお名前を間違って出してないか・・
ほかの方と間違ってお納めしてないか・・
着付けや御相談にお越しになったお客様のお荷物に間違って
お入れしなかっただろうか・・

考えられることを全部考えてみました

最終的に、もしかして・・と
お願いしている悉皆やさんに問い合わせをして調べてもらったら
ありました・・・・
なんだ・・ちゃんと出してた

あ～～、よかった。

結局、完璧にチェックできるようにしていたなかでの
初歩的な入力ミスのようなミスでした。

次々にお客様からお預かりする大切なお着物なのですが
私の脳はすべてを頭の中にインプットできるような優秀な脳ではありませんので
急ぎのものや特に印象に残るもの以外、きちんと処理をしたら
頭の中からいったん出してしまいます。
（変なたとえですが・・）

けして、おろそかにしているわけではなく、そうでないと
いろんな仕事ががこなせなくて・・・
これも、年のせいなのかも知れませんが・・


とにかく、あってよかった
と胸をなでおろしましたが、一日を棒にふってしまいました
でも、これもいい教訓になりました
これからは、こんなことにも気をつけなければいけませんね・・