京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

秩父銘仙

2009-06-22 13:17:12 | 仕事
先週土曜日の夜に
秩父銘仙の機屋さん、新啓織物の新井さんからメールが届きました。

次の日の日曜の朝に放送される「遠くへ行きたい」の取材があって
工場が映りますとのこと。

見ました見ました
以前にお邪魔した工場、
お仕事をしていらっしゃる新井さんのお父様お母様もお元気そう。
(新井さんご一家、皆さん穏やかでいい方・・。なんだかほっとします)


新井さんは、都内の商社にお勤めでしたが
ご両親の織られる銘仙の魅力を再確認し
奥様、お子さんとともに
秩父に戻られて銘仙を絶やさないように頑張っていらっしゃいます。

色柄や、湯通しなど仕上げの仕方、銘仙の技法を元に新しい織物も研究製作
したりと
お会いするたび、頑張っていらっしゃるのを感じます。

そんな新井さんのために、私たちにできるのは着物を着て下さる方に
秩父銘仙の魅力を伝えていくこと

お店にも新井さんの秩父銘仙が置いてあり、
珍しいので「それは??」と目をとめてくださいます。
昔の銘仙の独特な色柄も素敵なのですが
新井さんの銘仙は、今の感覚にあう色や柄でおしゃれ
そして軽くて着やすくリーズナブル

常時、お店に何点かおいてますので
興味のある方は、ぜひ御覧下さいませ



余談ですが・・
秩父銘仙は「ほぐし織り」という技法を使います。
いったん仮織りした縦糸に型をおいて柄を染め
織機に縦糸をかけて、仮織りした横糸をほぐしながら
織っていきます。
先日の「滋賀展」でもご紹介しました麻織物のファブリカさんでも
麻織物でこの「ほぐし織り」をしているのです。

たまたま、お二人のお話を聞いていてそのことを知り、
遠く離れた場所での違った織物ですが
ちょっとしたつながりを見つけてうれしくなります


もうひとつ・・・
番組の中で紹介されていた埼玉・飯能で養蚕をなさっているただ一軒の
お家が、今年限りでやめてしまわれるそうです。
ここでも・・・と、ガッカリしてしまいました。
一度なくなってしまったものは、復活することはまずありません。

だからといって、辞めないで・・・なんて無責任なことは言えませんし
どうすることもできないのが現実です・・・













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