京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

大切な帯の再生

2014-07-03 13:46:07 | 仕事
数ヶ月前にお預かりした、シミがひどかったお客様の大切な帯が
きれいになったので、先日、お納めしました。

お客様のお父様は、ここ板橋区にお住まいだった日本画家の佐藤太清氏です。
平成16年に亡くなられたのですが、昨年から生誕100年を記念して、全国で展覧会をなさっています。


その佐藤画伯が、ご自分の奥様のために描かれた帯をお預かりしました。


奥様はよく締められたのでしょう、夏帯でしたが、かなりシミが出て
完璧にきれいにするのは、少し厳しい状態でした。
白地なので、上から色をかけたりする方法もありましたが、
なるべくそのままの絵で残したいと思い
洗い張りをしシミをできる限り取り、仕立て直しをする事にしました。






桔梗の帯
ひどいシミになっていたお太鼓の裏の部分。






前帯の部分。






こちらは、もう一本。あやめ?の刺繍の袋帯。



帯芯にも茶色のシミがあり、表にも響いていました。






小柄なお母様の寸法に合わせてありましたので、一見して帯が短く
今度は、そのお孫さんが締めたいとのご希望もあり
このままの寸法では、柄もきれいに出ないばかりか締めにくい状態でした。

今回は、帯芯も取替え、足し布をしたり裏地を新しくして
柄もちょうどいい場所に来るように、
こちらの桔梗の名古屋帯は、ハギを入れました。





あやめの袋帯は、表地を繰り回して、裏地を新しくし
松葉仕立の名古屋帯に作り直しました。







お父様の描かれた作品として残したいと思いましたので、余計に手を加えずに仕上げました。
よく見れば、まだシミがあるのですが
締めていただけるような状態にはなったと思います。



お直しとしては、ずいぶん手をかけることになりましたが
思い入れや気持ちや、いろんなものが詰まっている大事にしたい着物や帯は、
こうして、生き返らせたいものです。



今日は、朝から店の仕事は二の次?
ブログのお引越しに一生懸命になっていました。
無事に業者のほうに移っているように思うのですが
バナーの貼り付けやら・・・私にはものすごく苦手で悩ましいもの
もしも、おかしいようでしたら、お教えくださいませ。


それから、もともとのわきのお客様など
ブログ村には関係なく、ブログをご覧頂いてた皆様には、???の状態だと思います
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