アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

舌痛症とEFT

2019-10-20 13:24:39 | 日記
昨日の続きです。

まだ投薬治療が続いていた頃だと思いますが、なんとか少しでも楽になりたい一心で
いろんな本を読んでいるとき、タッピングというものがあることを知りました。

インターネットで検索すると情報や動画などもたくさんあり、本も数種類出版されていました。

私は、自分が実際に体験してないと信じないタチなので、本を読んだ後にEFT-JAPANの
イントロダクション講座というのに参加してみました。

EFTというのは Emotional Freedom Techniques (感情解放テクニック)の略です。

何かの出来事にその人の負の感情が絡まってしまっている場合、もうその出来事は過去のことであるのに、
そのことを思い出すだけで苦しい気分になってしまうことってありますよね。

それを、身体の数カ所にあるタッピングポイント(感情のツボみたいなイメージ)を軽くたたくことにより、
身体内に滞っていた負の感情を身体の外に出してあげて楽になるというエネルギー療法です。

心の問題にも肉体的な問題にも有効だと書かれていました。

当時の私には、エネルギー療法なんて初めて聞く言葉だったし、楽になりたいと強く思ってはいるけれど、
こんなことで楽になるはずがないと、半信半疑どころか9割疑いな気分で会場に行きました。

会場には、感情解放テクニックの体験講座ではあっても、心の問題より腰痛などのような身体的痛みで体験参加する人も
結構いて、なんとなく安心しました。

で、講師の先生の説明の後、実際やってみると、その時はあまり変化を感じなかったのに
なんと翌日「あれ??」と思うほど楽になっていたのです・

驚きました。

トリプタノールは、何日も何週間も飲み続けてゆっくり効果が出てきたのに、EFTはわずか1回で「え?」と自覚できるほどの
変化があったのですから。

発症から6年近く経った今だから、痛みと感情には密接な関わりがあるとわかるのですが、当時はそんなこと思いも寄らなかったので、
本当に驚きました。

もっときちんと知りたくなり、少ししてレベル1を、2年後にレベル2を受講しました。

実際的に自分で自分をケアするやりかたを身につけた第一歩でした。

EFTは今でも様々な場面で私を助けてくれている、本当にありがたいツールです。

舌痛症の治療 by トリプタノール

2019-10-19 13:19:32 | 日記
昨日の続きです。

さて、毎晩トリプタノールを1錠飲んで寝るようになり、症状は少しずつ治まってきました。

が、教授のおっしゃったように1ヶ月で良くなるほど甘くはありませんでした。

初めて大学病院で受診した時の痛みを10とすると、4か5くらいまでにはなりましたが、それより
楽にはならない日々でした。

ここまでくるのに3年くらいかかりました。

1錠から半錠、毎日から一日おき、2日おき、3日おき、週に一度・・・とお薬の量は減っていきましたが、
このころになるとトリプタノールの副作用(私の場合は便秘)がひどくなり、とは言ってもこれ以上薬は増やしたくなくて
便秘に効くサプリやお茶などに頼って、なんとか日々を過ごしていました。

でもしまいには、舌痛症の痛みと闘っているんだか薬の副作用の苦しみと闘っているんだかわからないような状態に
なってしまい、むしろ自分には便秘の苦しみの方が耐えがたく感じられるほどになってしまったため、
自分なりに薬の量をコントロールするようになりました。

最初は怖かったけど、飲まない日を少しずつ増やしていき、担当の先生とも相談しながら、
とうとう薬を全く飲まなくても良いところまできました。

これは、薬を全く飲まなくても痛みがなくなったという意味ではなく、飲み続けていた時の痛み(痛みのレベル4)が
飲まなくなっても4のままで最初の10にもどらなかった、という意味です。

つまり、投薬治療により、私の痛みは4まで下がったということです。

ただ、4というのはけっこう微妙な数字でして、ちょっと体調が悪かったり、季節の変わり目や天候気象の不順などで
あっという間に5や6に上がってしまうのです。

なので、常に痛みと、「もっと痛くなったらどうしよう」という不安があって、日常の行動なども非常に制限されてしまうのでした。


大学病院での舌痛症の治療

2019-10-18 13:48:18 | 日記
昨日の続きです。

東京医科歯科大学の付属病院で、私がたどり着いたのは「歯科心身医療外来」という専門外来でした。

そこは、診察ベッドに寝て口を開けてという、いわゆる歯科治療という感じではありませんでした。

問診票はほとんどメンタルチェックシートな内容でしたし、診察は生い立ちや現在の問題を聞くカウンセリング
のような感じでした。

つまり、ここでは患者が抱える心の問題が、病気の大きな原因の一つととらえられていたと思います。

私はアートセラピストですので、こういう心の問題は解決できている(できていなければならない)と思い込んでいましたので、
この歯科心身医療という専門外来での診察には激しいショックを受けてしまいました。

病院から出た瞬間涙があふれてきて、二日間昼も夜も泣き続けていた記憶があります。

初診での長い長い問診の後、教授室に通され、この外来のトップの教授とお話しました。

先生は、この病気は、歯や舌の病気ではなく、脳が誤作動を起こして痛みの信号を送り続けていることによる痛みだと
説明して下さり、その脳の誤作動を鎮めるためのお薬を飲むことで、症状は落ち着いてくると言ってくださいました。

その時先生は、投薬の日数と痛みの関係の図を書いてくださいまして、その図では1ヶ月もすれば症状はほぼ落ち着く
みたいな感じでした。

ですからその説明で、「長いことわけのわからない痛みに苦しんだけれど、1ヶ月たらずで治るのか!」と大きな希望を
持ちました。

そして処方されたのが、脳の働きをコントロールするためのトリプタノールという水色の薬です。

鬱病の古典的なお薬だということでした。

これは、とにかく眠くなるお薬でしたね。

眠らせて神経を鎮めるということなのでしょう。

眠いし、起きていてもぼんやりしたり身体を動かすのが重かったり・・・最初はこの身体の変化に恐怖を感じるほどでしたが
やがて慣れてきまして、トリプタノールを飲み続けても、日常生活がまあまあ送れるようにはなりました。

そして確かに、痛みが軽減されてきました。

ただ、殆どの患者さんは最初にトリプタノールを処方されるのだと思いますが、中にはトリプタノールが合わない人も
当然います。

私は幸いそういう苦労が無かったのですが、合う薬に出会うまで半年くらいかかる患者さんもいると聞きました。

ですから、もし、町の歯医者さんで舌痛症に理解がある先生が、トリプタノールを処方してくださって、
それが効かなくても、単に薬が合わないだけかもしれませんので、絶望する必要はないと思います。

先生とよく相談するとよいと思います。



ああ、お久しぶり

2019-10-17 15:44:52 | 日記
皆様、お久しぶりです。

台風19号、ひどかったですね。

亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

また、被災され今なお苦しい状況にある方々が、一日も早く元の穏やかな生活に戻れますように
心からお祈り申し上げます。

長いブログお休み期間となりました。

書く事がなかったというわけではなく、むしろありすぎるくらいでしたが、
そうなると逆に書けなくなってしまったり。

それよりむしろ、自分にとってブログを書く意味がわからなくなって、10年以上もアートセラピーや絵画芸術や心の世界や、
その他のことを書き続けたところでなんなんだろー??なんかいいことあるの??
みたいになってしまったのでした。

平たく言えば 意欲の低下 という感じでしょうか。

が、まぁ休んで良かったです。

とにかく書こうという気分になってきたのですから。

まずね、7年ほど苦しんできた舌痛症が、そろそろ終わりそうなのです。

舌痛症・・・私の場合歯科治療が引き金になって、わけのわからない舌の痛みやしびれが突然おき、以後意識ある限りずっと続きました。

歯科医に言っても理解されないことも多い、まだあまり知られていない病気です。

だから、どんなに痛み苦しみを訴えても「治療はもう終わっています。気のせいです。」と言われ、医師の言葉に傷つけられる病気だったりします。

私は、運良く東京医科歯科大学の付属病院の「歯科心身医療外来」というところで、この病気の専門の先生に治療を受けることができました。

他の医療機関からの紹介状やらなにやら、受診まではちょっと難しかったですが、もし同じ痛みに苦しんでいらっしゃる方がいたら
参考になるかもしれません。

私が「舌痛症」と診断されて一番嬉しかったのは、
「この、わけのわからない痛みやしびれで苦しんでいるのは私だけではないんだ。病名があるのなら治療法もあるはずだ。」
と思えたことです。

人間、わけがわからない状況に投げ込まれた時、自分の苦しみをわかってくれる人はいないと思うとき、
痛みや絶望感が増幅されてしまうと思います。

大丈夫、7年かかりましたが、私は楽になりました。

その人なりの、楽になる方法がきっと見つかる病気だと思うので、舌痛症と言われても希望を持って欲しいと思います。




あけましておめでとうございます。

2019-01-01 13:22:31 | 日記
あけましておめでとうございます。

私の住んでいるところは、寒いですが良く晴れて風も穏やか。

良い元旦を迎えております。

皆さまにとって、今年が素晴らしい年になりますように!

今年はいのしし年ですね。

私はいのしし年。つまり年女なのですよ。つまり還暦なのですよ。

このブログを始めたのが、五十才になる少し前でしたから、かれこれもう10年近くになります。

いやあ、いろんなことずいぶん書き散らしてきましたねえ。

ずっとお付き合い下さった皆さま、ありがとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします