アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

自分を愛するってどうやるの?

2019-10-28 17:25:24 | 日記
続きです。

私は正直に言いました。もうセラピストだからとかなんとか、そういうプライドはぶん投げて。

「やり方がわかりません。」

すると彼女はふーっとため息をつき、言いました。

「やったことないですものね。わからないのも仕方がない。でもね、これだけは他の人が代わってやることは
できないの。あなたがやるしかないんです。」

例えば、自分がやりたいことをやる、行きたいところに行く、食べたいものを食べる、着たい服を着る・・・。

簡単なようで、実はやらないというかできないというか、やる習慣がない。

どうしてでしょう?

今だからわかるのですが、私の場合、人生の選択の底流にはすべて強烈な「罪悪感」がつきまとっていたのでした。

いや、その頃はそんなこと全くわかってませんでしたよ。

というか、それがわかったのはわずか4ヶ月前のことですもの。

それほど罪悪感は、私の全細胞に浸透しているものでした。

これをやったら「誰か」に迷惑がかかるのではないか?「誰か」が嫌な思いをするのではないか?

自動的に無自覚にそして瞬時にそのスイッチが入ってしまえば、私がそのスイッチに支配されているなんて
わかるわけないのです。

よほどのことが無いかぎり。

そう、だから「よほどのこと」が起きたのです。

舌痛症と顔面ヘルペス。痛みと不安と傷だらけの顔。

色々言われましたが、結局私には「やりたいことをやる」というのがいまだにできてないように感じます。

どうしてかというと、やりたいことをやろうとすると、あるいは行きたい所に行こうとすると、
必ずと言っていいほど体調を崩すからです。

それまでなんともなかったのに。

これなんです。

これが私が作り守り続けたパターンなのです。

「やりたいことをやってはいけない、行きたい所に行ってはいけない。だからそうできないように病気になろうね。
そうすればやらないですむから。行かれなくなるからね。」

何故かと言えば
「私のしたいようにしてしまったら、きっと誰かががっかりするよ。
きっと怒るよ。」
が、無意識にくっついてきているんだと思います。

あれから2年。本当にごく最近になって、このからくりがわかってきたのです。

初めてのリーディング

2019-10-27 14:01:53 | 日記
続きです。

顔面ヘルペスの症状が治まり、なんとかマスクを付けて外出できる体力がもどった頃、
私は初めてリーディングというものを受けてみました。

面識は無く、たまたまその人のブログを読んでいて、リーディングの受付が出ていたからです。

だいたいがリーディングとかチャネリングとかは興味が無かったし、信じる気持ちにもならなかったのですが、
なにかもう、自分の知覚とか知識経験では対処できないという無力感でいっぱいでしたから、
なかばやけになって申し込んだという感じです。

ひたすら知識経験をもとに現実的に生きてきた振り子が、ギューンと振り切ってしまって、
今度は逆方向に振り戻り始めた感じ、とも言えます。

が、アートセラピーだって目に見えない心の問題をアートという目に見えるものに変換する作業だし、
EFTだって、感情という目に見えないものを癒やす作業ですから、私にとって目に見えない世界は、
本当は普通のあたりまえの世界だったのかもしれません。

目に見えない世界は、今までいろいろあって背を向けて毛嫌いしてたけど、実はそれも私の人生の大事なプロセスの一部で、
一周回って在るべき世界に戻ったのかもしれない、と今は思えます。

まぁ、とにかく初めて受けた感想は。

チャネラーの彼女は優秀な方だったと思います。

非常に現実的なことを言ってくれました。

対面して座り、なんとなく私の頭上をみながら私の話を一通り聞いてくれたあと最初の一言は、

「そりゃ、そうもなりますよ。あなたはそんなに穏やかな笑顔で穏やかにお話しされるけど、あなたの内側は
ご主人とお母さんへの怒りや恨みや悲しみで真っ黒だもの!」

でした。

そして私に向かって「どうしてそんなに悲しくて怒っているのに、そんなに優しい笑顔でいるのですか?」と言ったとたん
なぜか彼女の目から涙がぼろぼろこぼれてきてしまったのでした。

「あらやだ、私なぜこんなに涙が出るのかしら?」と涙をふきふき彼女が私に語ったことは

「もういいかげん我慢するのはやめて、自分を大事にしてください。自分を愛してください。
それ以外、あなたの内側の真っ黒なものを消す方法はありません」

でした。

告白すれば、当時の私はアートセラピストなのに、自分を大事にする方法も自分を愛する方法もわかりませんでした。

我慢するなと言われても、何十年も我慢が常態化している人間が我慢をやめるというのは、言葉ではわかっても
決して心も身体もついていかれません。

私の人生なんかおかしいっ!

2019-10-23 16:15:46 | 日記
自分の傷だらけの顔を鏡で見た私は、さまざまなこことを思い出していました。

子どもの頃から良い子、自慢の娘だったこと、結婚して子どもを二人授かり育て、夫を支え、
いろいろあってアートセラピストになって、みんなの笑顔のためにがんばってきたこと。

そして、夫の夢が叶い店舗付き住宅を建て、子どもたちが成人してほっとしたころから
舌痛症が始まり何年も苦しみが続き、それだけでなく1ヶ月松葉杖をつくほどの怪我をしたり・・・。

ヨガやヒーリング、EFTや呼吸法、良かれと思うものはなんでもやってきたのに、どんどん悪くなる。

とうとうこんな顔になって、体力もげっそり落ちて外にも行かれなくなってしまったなんて。

ここに至って初めて私の腹の底から、怒りとも恐怖ともつかないなんともいえない感情が
強烈に湧きあがってきました。

なんかおかしい!

私の人生、なんかおかしいよ!!

こんなに一生懸命やってきたのにどんどん悪くなるなんて、変過ぎるよ!!

今までと同じことしてももはや何も解決しない、今までとは全く違うことをしなければずっとおかしいままだ。

そう直感しました。

今まで開けようとしなかった扉を開ける時が来たのでした。

私は保守的で、無理をしてでも「今まで通り」にしていたい、変化がキライな女です。

だから、ここまでの目にあわなければ、今までと違う行動は選択できなかったということでしょう。

この時から、錨をつなぐ鋼の鎖のように強くて太かった私の理性と固定観念がちぎれ始めました。

そしてもはやためらうことなく、直感と興味に従い、今まで開けようとしなかった扉を次々に開けていきました。

人が何と言おうがなんと思おうが、そんなの私には関係ないことでした。

私は、ただ知りたかったのです。

なぜこんなことになったのか、そしてこれからどうしたらいいのか。


舌痛症と顔面ヘルペス

2019-10-22 16:05:38 | 日記
昨日の続きです。

顔面ヘルペス・・・本当に恐ろしい体験でした。

初めてのことでしたので、最初はわからなかったのですが、鼻の周りから頬、目の下など
主に顔の右側にぶつぶつができて、みるみるうちに大きく腫れ上がり、膿が出始めました。

その頃は高熱も出て、夜中などしーんとしていると、顔の神経か血管かよくわかりませんが、とにかく
顔の筋に沿って無数の小さい虫が走るような、なんともいえないゾッとするような嫌な感覚が一晩中続き
恐怖そのものでした。

そのピークがようやく過ぎると、まるで小さな碁石のような大きさのかさぶたがびっちりできて
顔面を覆い、1週間以上とれず、マスク無しでは医者にも行かれないすごい顔になりました。

3週間以上立ってやっとかさぶたは全部取れましたが、傷跡は真っ赤で、クレーターのようなでこぼこが
いくつも残りました。

で、肌全体がすっかり弱ってしまったように感じたし、クレンジングなども怖かったので、ひどい顔では
ありましたが、お化粧もできずマスクで隠す日々でした。

ところがその頃、人に会わなければならない機会が数回ありまして、しかもマスクを外す場面もあったのですが、
皆さん一様に
「ちょっと転んですりむいたくらいにしか見えない」
と言ってくださり、それはいたわりももちろんあったと思いますが、案外他人から見るとその程度のものなのかもな・・・
などとも考えました。

それで、その頃からあまり化粧もしなくなりました。

というか、顔にでこぼこの傷跡がたくさんあるので、ファンデーションを塗るとかえって凹凸がわかってしまい
変になってしまうのがわかって、できなくなってしまったのでした。

あれから2年、だんだんお化粧をしなくなり、化粧のやり方(塗り方)の手順なども忘れちゃったくらいなのに
どうも今の方がなぜかお肌がキレイに見える・・・これって怪我の功名というものかしら?

しかしながら、舌痛症で痺れているのも舌の付け根だし、今回の顔面ヘルペスでもぶつぶつができたのが全部顔の右側でしたから、
やはり無関係とは思えません。

舌痛症とEFT 2

2019-10-21 17:34:54 | 日記
EFTは、30年以上にわたる結婚生活で生じた夫への怒りや不満、50年以上にわたって生じ続けた親への怒りや悲しみを
自分の中から解放するのに、それはそれは役立ちました。

もしEFTを知らなかったら、今頃どうなっていただろうと思うとぞっとします。

それほど私の中には、家族への苦しい感情が渦巻きながら滞っていたし、またそれほどEFTは有効だったのでした。

ただ、肝心の舌痛症にたいしてはどうだったかというと、この痛みは一筋縄ではいかず、
EFTで一瞬楽になっても、じきにまた元に戻ってしまうのでした。

それでもタッピングし続けていれば、もしかしたら症状は消えていったかもしれません・・・。

でも、私は結果を焦っていたというか、とにかくすぐに治りたい気持ちが強くて、舌痛症に対するタッピングを
続ける事ができませんでした。

前にも書きましたが、痛みのレベル4というのは、非常に微妙なところです。

なんとか、だましだまし日常生活を送ることができる。

苦悶の表情ではなく、普通の表情、普通の行動がとれるので、あまり周囲から理解されないし、
ことさらに自分の病気のことを言うのもイヤなので、無理をしてでも周りに合わせてしまうし
実際それができてしまいました。

が、心身の疲れや天候気象などによって、すぐに痛みのレベルが5や6にバーンと上がってしまう。

そういえば、上がることはあっても、4から3や2に下がることは無かったと記憶しています。

つまり、ギリギリの4だったのです。

なので、24時間常に痛みに耐え、これから更に痛みが強くなるかもしれないという恐怖や不安に身構えているという、
常に心も体の全細胞も戦闘態勢でい続けているという状態でした。

これが何年も続き、ある時ついに限界に達したのでしょう。

2年前のある日、私の顔に異変が起きました。

顔の右半分に、筋状にヘルペスができたのです。

高熱と痛み、妖怪のようになった顔・・・この時のショックは忘れられません。