アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

藤城清治美術館3 応援者

2014-05-16 11:15:15 | 
画像は、チャペル正面の見事なステンドグラスです。

ノアの箱舟が題材になっていますね。(なぜかケロヨンもいますが)

他にも、藤城清治さんには、聖書の内容が題材になっている作品が、いくつもあります。

その訳はというと、彼のお父さんは、日本を代表する大手銀行のエリートサラリーマンだったのだけれど、
清治氏が、父親と同じようなエリートサラリーマンの道に行かずに、影絵の世界に入ったことが
気に入らなかったのか、彼を援助しなかったんですって。

代わりに彼を援助したのが、彼のおじさんで、その人がクリスチャンだったらしいのです。

それできっと、おじさんから、いろんな聖書のお話を自然に聞いたのでしょうね。

実の父に理解されず、応援もしてもらえなかった藤城清治さんは、やはり寂しかったと思います。

そんな心を、おじさんや聖書がはげましてくれたのだろうな、と思います。

館内に貼ってある案内文で、そのいきさつを読んだ私たち夫婦は「はぁ~ん」と納得。

やっぱり、エリートサラリーマンは、息子がアートの道に進むなんて許せないんだろーねーって。

うちは、「エリートサラリーマン」の真反対に位置するような「画商」だもんね-。

だから、ビッグな漫画家が生まれる(かもしれない)わけよねー。

もし、主人が銀行や商社の一流サラリーマンだったら、うちからはビッグな漫画家(になるかもしれない息子)は
誕生しなかったかもよね~。

それにしても・・・

藤城清治さんは、娯楽の少なかった時代から
「たくさんの人を、影絵で楽しませてあげたい。」
っていう一心で、影絵の道をひたすら進んできたわけです。

そういう人には、必ずどこかから援助者が現れるんだなあ、と、これも深く納得いたしました。