アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

ムンク展 血の表現

2019-01-09 11:13:55 | 美術・芸術
ムンク展に行ってきました。

初来日の「叫び」が来るというので大きく報道されているし、最近東京の美術館は混んでるので、
なんとか空いているタイミングでと考え、昨年の年末の昼時に決行。



読みは当たり、スムーズに鑑賞できました。

ムンクの「叫び」は他にも4点ほどあり、以前にも他の「叫び」を見たことがあったので、
そんなに大騒ぎするようなことかしら?と思いながら見てみたら・・・うっっ、これはすごい!

なにかこう、今まで見た他のどの「叫び」よりも生々しい血みたいなものを感じました。

ムンクはこの時、死ぬほど疲れて橋の欄干にもたれかかっていたんですけど、まさに今にも死んじゃいそうな感じ、
不吉な血をイメージさせる背景なのでした。

圧巻だわ・・・でもこれがケータイの絵文字になっちゃうって・・・軽・・・うーむむ。

過去にもムンク展は何度か見ましたが、今回は特に「血」を感じました。

事故(怪我)の血、女性の血、そして吸血鬼(ほんとは接吻しているんだけど、女性が男性の首や後頭部あたりに
かみついて生き血をすすっているように見えます。余談ですが、私はこの吸血鬼シリーズが大好き。今回油彩と木版画等
たくさんまとまって見られて嬉しかったです! しかも、木版画の版木まで展示されていて超感激!!)

血は死に直結し、死への恐怖、不安、そして生きる事への憂鬱が繰り広げられていきます。

ん-、そんなに生きることは辛かったか。

ムンクにとって、生きる日々とは死の恐怖と戦う憂鬱な日々だったのかな。

だとしたら、その圧倒的な感情を絵という形で表現できた彼は幸せ者。

そうでなければ、何かしらの中毒で、病死や自殺してしまったかもしれませんよね。


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