アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

シニアの方々の意識

2011-10-05 18:01:48 | アートセラピー
お問い合わせくださり、体験会にみえたシニアのご婦人方の意識は、本当に高いものでした。

「自分を良くしたい。」
「自分が良くなって、まわりの人にも貢献したい。」

という明確な目標を持って、体験会にいらしたのです。

シニア=隠居なんてとんでもないのですね。
己の無知を恥じるばかり。

そして、やはり、若い世代に比べれば余裕がありますので
「これは、おもしろい!」「これはいい!」
と感じてくださると、即決で、正規コースを申し込んでいかれます。

この決断力も、意外というかすごいなあ、と思いました。

「高齢化社会」というと、ネガティブに聞こえてしまいますが、こういった、意識も高く、
決断力・行動力にすぐれ、なおかつ余裕もあるシニアの方々の存在は、うまく活用されれば
すごい社会の力になりうるなぁ、と実感いたしました。

そう考えると、シニアの方へのアートセラピーは、たいへん意義深いものになります。

もう何年も前、まだセラピストになるための勉強中だったころ、高齢者施設に研修に行った同期の友人が
「お年寄りって、深いんだよね。」
と言っていたのを思い出します。

前述の通り、その頃の私は、全くシニアのケアについて関心が無かったので、
「ふーん、そうなんだ。」
で、通り過ぎてしまったのですが、なぜかこの
「お年寄りって、深いんだよね。」
という言葉だけは、ずっと心の底にありました。

今。その言葉の意味を、本当に感じ、考える時がきたようです。

無料体験会を終えて 2

2011-10-02 18:04:59 | アートセラピー
無料体験会でもうひとつわかったこと。

それは、シニアの方もアートセラピーが必要だと感じたことです。

アートセラピー=高齢者の認知症等のケア、と位置づける考え方や、それ専門の学校もあるくらい、
本当は、シニア世代とアートセラピーは深い関係があります。

が、私はもともと、親子関係を健全で良好にするのに役立てたいと願って、アートセラピーを
学んだものですから、シニアの方々に関しては、ほとんど頭にありませんでした。

それは、今回もそうでした。

お子さんがいくつであるにせよ、子育てママたちのストレス軽減や、自分の立て直しのために
ほっとする空間、充実した時間を作れれば、と願って、そういうことしか想定していなかったのです。

というか、もっと言ってしまえば、アトリエを作った目的がそれでした。

子供さんに対しても、そういう想いがあって、それで、子どもクラスを3つも作ったわけです。

が、結果として、子供さんも、またそういう年代のお母さんもほんの少しみえただけで、
また、実際クラスに入ることに決めてくださった方は、いまのところ1名だけという現状です。

なので、年輩のご婦人方からの申し込みが多かったのは、全く予期せぬことでした。

それらのご婦人方からの電話を受けた時、私は、浅はかなことに
「暇なシニアの方が、余暇に絵でも描きましょう、みたいに思ってらっしゃるのかな~。
だとすると違うんだけどな~。」
などと、大変失礼なことを考えていました。

が、実際は、全然違いました。

どのご婦人方も、明確な目標と、アートセラピーに対する強い興味・関心をもって、体験会にいらしたのです。