アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

A君のコラージュ その3

2012-05-17 20:26:36 | アートセラピー
気持ちよくコラージュを始めたA君に、最後まで気持ちよく、作品を作ってほしいなぁと思いながら
そこら辺にあるチラシ類を見ていたら、とってもおいしそうなスイーツのチラシが目に入りました。

「わぁ!これいい!」
と思ったけど、写真も文字も、同じ様な大きさで整然と並んでいるわけではなく、いろんな配置と大きさで
でも、とってもすてきな感じで並んでいるチラシでした。

「大丈夫かな・・・」と思いつつも
「これ、どうかなー?」
と、そのチラシをA君に差し出すと、手にとってじっと見て・・・

満面の笑顔と元気な声で
「うん!使う!!」
と、受け取ってくれました!

嫌な時は「これはイヤ。使わない。」という気持ちをこめて、無言でチラシを押し返したり
机の下に捨てたりしていたA君。

おおぉー、これ使おう!って思えたんだね!!すごいすごい!

その後、もう一度、今度は長靴や運動靴のチラシを見せて、同じように
「これ、どうかなー?使う?」
と聞いたら、そのチラシはスイーツのチラシより更に自由なレイアウトだったけど、
またまた満面の笑顔と元気な声で
「うん!使う!!」

きゃーー!!すごいすごい!
今まで使おうと思えなかったチラシを使って、新しい表現を楽しめるようになったんだね!!

わあああ~~嬉しいねぇぇ!!

心の中で、喜びの舞いを舞うワタクシ。でした。


A君のコラージュ その2

2012-05-16 14:05:18 | アートセラピー
乗り気薄といっても、A君は穏やかで真面目な人なので、それなり取り組んでくれてはいました。

今までの彼のコラージュは、どんな感じかといいますと、整然と写真や文字が並んだスーパーの特売チラシや、
同じく、整然とスケジュールが書かれている保健所の広報誌みたいなのを好んで選んでいました。

そして、そういうチラシや広報誌類を、印刷の枠組みに沿って、好みの大きさに切り取り、
台紙に再構成して(あるいは、ほとんど元通りな感じで)貼り付けるというものでした。

けっこう緻密な作業で、A君は、きっちりしたことが好きな几帳面な性格なのかなぁ、と
いつも思っていました。

こういう感じのコラージュが、ずっと続いていました。

なので、A君にはスーパーのチラシが欠かせず、いつも気をつけて用意していたのですが、
昨日にかぎって、持ってくるのを忘れてしまった。

で、アトリエのドアを開け、A君の穏やかな顔を見た瞬間「わっわすれた~~!!」と内心ぐっしょり冷や汗。

でも、これが結果として良かったのです。

不思議なものです。
もし私がチラシを忘れなかったら、結果は違ったかもしれない。

幸い、アトリエにはスーパーのチラシがほんの少し残っており、A君はいつも通りそこからスタートしました。

が、十分な量ではないし、スーパーのチラシならなんでもいいというわけでもありません。

でも、その日のA君は、違ったのです。明らかに。今までと。

・・・つづく

A君のコラージュ

2012-05-15 20:27:32 | アートセラピー
月に一度、地元の障害者作業所におじゃまして、そこに通っている皆さんと、コラージュを楽しんでいます。

その作業所のすごいところは、作業をする作業所とは別に、絵を描いたり、絵手紙を作ったり
コラージュをしたりといったアート活動をするためのアトリエを持っているところです。

アトリエといっても、ワンルームマンションの1部屋ですが、設備の問題ではなく、こういう場所を
併設しているというすばらしい作業所は、日本広しといえども、まず無いのではないかと考えます。

昨日のコラージュワークの後、付き添いのスタッフさんが話してくれたのですが、作業所にいるときと
アトリエにいるときでは、みんなの態度、様子はすごく違うそうです。

アトリエでは、みな、ゆったり落ち着いて集中している、とお話してくださいました。

場所の力、というのはあるのですね。

毎月、入れ替わり立ち替わり、4人ほどのメンバーでコラージュをしますが、その中で
A君の作品が(作品作りの過程が)、大変印象的でした。

彼は穏やかで優しく、とてもいい青年です。(でももう30過ぎかな?)

彼の描く絵も魅力的で、私は、彼も彼の絵も大好きです。

が、最初、A君は、コラージュが好きではない感じでした。
絵を描く方がずっと好きだったのでしょう、コラージュに対しては、イマイチ乗り気薄な感じだったなぁ。

・・・つづく

慶事

2012-05-14 17:31:37 | 日記
先週の土曜日、5月12日、共にアートセラピーを学んだ友人の結婚披露パーティーに
行って来ました。

結婚式ではなく、仲間内だけを呼んでの、会費制の気軽なパーティーで、それでもちゃんと新郎新婦は
ウェディングドレスにタキシード。

ケーキ入刀もありまして、いわゆる披露宴と、仲間内の2次会を足して2で割ったみたいなおもしろい会でした。

これが今時スタイルなのかしら?

お二人とも40過ぎての初婚だから、こういうこぢんまりしたアットホームな会にしたのかもしれません。

もう何せ、この年になると、結婚式のような慶事にはすっかり縁遠くなり、参列する行事といえば
圧倒的に弔事ばかり。

なので、新鮮この上ない気分でしたね~~。

新郎新婦は、確かに若くてぴちぴちという年齢ではありませんが、やはり「結婚」という新しいステージに
一歩踏み出す初々しい喜びにあふれ、年齢を重ねた分落ち着いていて、周囲への感謝や思慮も深いように感じられ
「おめでとう!どうぞお幸せに!」
と、心から思いました。

写真は、おみやげの数々。

やはり華やぐわよねー、慶事は。

富士山

2012-05-11 20:04:09 | 日記
この連休は、お天気が荒れましたね。

うちみたいに、基本、どこへも行かず、気が向いたらどこか近所へ出かけよう、という気楽な感じならいいけれど
前々から予定を立て、列車や宿泊を予約していた方たちは、お気の毒でしたよね。

うちは、連休、基本どこへも行かない。
毎年、家か近所でぼおっと過ごす。
どこ行っても混んでるし。

だったのですが、今年は河口湖へ行きました。(もちろん日帰り。実は近い。)

私は富士山が大好きで、でもうちからは丹沢山脈は見えても富士山は見えないのです。
直線距離だと60キロしか離れてないのにね~~。

で、写真やテレビとかでなく、生の富士山をずーっと見ていないものですから、富士山に飢えていまして
どうしても見たくなったわけ。

しかも、どうせ見るなら、近くで見る大きな富士山がいい!ということで河口湖へ。

朝からピカピカの晴天。中央道はきっと大渋滞であろうと、電車で行きました。正解。

乗った電車は、ホリデー快速河口湖行きというので、新宿→河口湖直通。
昔の、特急あずさの列車じゃないかな?これで十分旅気分。

河口湖は、駅前こそ混雑して盛り上がっていましたが、湖自体は、全然すいていて、
地元の人たちが、シートを敷いて、のんびりお弁当を食べたり釣りをしたり。

こちらは標高が高いせいか、ちょうど桜も満開を少し過ぎ、花吹雪の向こうに富士山が見えるという
日本画みたいな景色を堪能いたしました。

そうそう、湖畔で「ラベンダーソフトクリーム」というのを売っていて、つい買って食べました。
感想・・・ラベンダー色は美しいけど、同じ紫ならやはりブルーベリーの方が・・・