6月21日
滋賀県東近江市にある天台宗釈迦山 百済寺
天台宗松峯山 金剛輪寺、天台宗龍応山 西明寺とともに湖東三山のひとつの天台寺院で、国の史跡にも指定され、秋は紅葉の名所としても知られています。
本堂(国の重要文化財)は、慶安3年(1650年)に再建されたもので、中世以来の密教仏殿の形式を残しています。昔は五重塔もあったそうです。
本尊は木造十一面観音(植木観音)で、奈良時代作の木造仏としては全国で二番目の大きさ(像高2.49m)。
織田信長による焼き討ちの時、本尊はおよそ8km離れた奥の院に避難させてあり、焼失を免れました。
昨年、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』のロケがここで行われ、重文の本堂の濡れ縁でのダンスシーンで床板を破損してしまい、NHK平謝りでしたね
本堂横にあった樹齢推定約千年の千年菩提樹
天正元年(1573年)の信長の焼き討ちで、幹まで焼損しましたが、根は焼けておらず、幹の周囲から再び蘇りました。真ん中の空洞部分が焼き討ち当時の幹の太さだったそうです。
帰り道、仁王門から見た参道。まるで、聖域と外界の境目のような感覚に襲われました。
眠り猫(笑)
紫陽花
駐車場にあるお土産物屋さん
かつて広大な敷地を有していた百済寺では『百済寺樽』という清酒を醸造し、室町幕府や朝廷に献上していました。しかし、織田信長の焼き討ちで百済寺樽の歴史は途絶えてしまいました。
町民や有志による百済寺樽復活プロジェクトが発足し、2017年に444年ぶりに清酒 百済寺樽が復活しました。
駐車場から350mほど山道を下ると百済寺の総門(赤門)がありました。
本堂と同じく慶安3年(1650年)に再建されたものですが、地上の天国と言われた百済寺にふさわしい天国の門ですね
おしまい
過去記事<釈迦山百済寺 地上の天国>
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コメントありがとうございます。
そーなんですよ。床下壊しちゃったのは、ローカルニュースでは結構話題になってましたw
地上の天国と言われた焼き討ち前の百済寺を見てみたかったです。