ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

コラム1.  「MRIと点滴」   (2012・1・15 作)

2012-01-15 22:30:47 | 日記
 コラム
        「MRIと点滴」    

 昨日、久々のクラシックコンサートに出かけルンルン気分での帰り道、家の近くまで来た所で急にめまいがした。おかしい、力がはいらない。こんなこと初めてだ。酔うほど飲んでもいない。ゆず入りのジュースのようなハイボールを一杯飲んだだけだ。なのにふらふらする。

 夫に自転車を預け家の中にはいる。テーブルに置かれた返信年賀を手にしたが、今度は目が良く見えない。左半分が欠けて見えるのだ。しばらくじっとすわっていると少しましになったような気がして昨日はそのまま寝た。

 朝起きてからも気分はすぐれず、不安になった私は日曜日の予定をすべてキャンセルし、安静することにした。なのに午後昼食の準備をしようとしたら又昨日と同じ発作に見舞われた。

インターネットで検索したら家の近くに「脳神経外科病院」があったので、救急でお願いしてすぐ診察室に入ると、問診表と私の説明を聞いた先生は即、MRI検査をするとおっしゃった。

 「MRI検査」?ドラマのお話じゃないの?と思いながら言われるままに検査服に着替えるとベットの上で固定され、耳栓され、仰向けのままドーナツ型の筒の中に入れられた。身動きできない。恐い。火葬場ではこんな感じなのかなぁとバカな事を考えたりもした。

工事現場のような音がガンガン聞こえて15分ほどで検査は終わった。先生がレントゲン写真を見ながら説明して下さった。

「腫瘍もないしきれいでしょう。だけど,ここ見てくださいね。右脳の後頭部です。1本だけ血管が細くなっているでしょう?これが発作の原因と考えられます。血液をサラサラにするお薬もありますが、一度飲むと一生続けて飲まなければなりません。良く考えて結論出してください。今日は点滴だけして帰って様子見ながらおかしいと思ったらすぐ来てください。」

点滴をする1時間ほどの間、天井を見ながらいろんなことを考えた。昨日の夜、万一の場合を考え貴重品置き場を夫に教え,棺桶には必ず家宝の「お正月公演」の写真と、その時着たチマチョゴリを入れてと頼んだが、夫は冗談だと思ったのか、あんたは殺しても死なないよと思ったのか、笑いながら「はいよ。」と言った。

点滴は四回目だ。長男を出産した後、産後の肥立ちが悪くて受けた点滴、20数年前、交通事故にあって受けた点滴、数年前インフルエンザにかかりやむなく受けた点滴、今度は… 

生まれて初めて受けたMRI検査、今日を機に食生活を見直そう、適度の運動もつづけなきゃぁ、まだまだやり残した事があるのにこのままポックリ行くのは無責任すぎるよね。

ニョニョさん、ポックリなんて甘いですよ。血管詰まったらどうなるかわかっているの?誰かさんの声が聞こえてくるよう。三日坊主にならないようにしなきゃね。
              
                    (2012・1・15)
コメント (4)
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