ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

詩 白いチマチョゴリ(バイリンガル)朴容吉女史を偲んで

2020-05-24 11:02:19 | 詩・コラム


この本は文益煥牧師の夫人である朴容吉女史が私に贈ってくださった本です。

2000・6・15南北共同宣言が発表されたあと、ウリハッキョにも沢山の南の人士が訪れたのですが、朴容吉女史も家族と共にウリハッキョを訪問されました。私はその日、僭越ながら朴女史の前で下記の自作詩を朗読させていただきました。



この詩は1995年の夏、祖国での創作講習会に参加した時、書いた詩です。私たちが講習会に参加したころ、朴女史が 故 金日成主席の1周忌に際しピョンヤンを訪問され、白いチマチョゴリを着て弔意を表されている姿を労働新聞やテレビニュースで毎日のように見ていました。その雄々しい朴女史の姿を書き残したい一心で綴った詩でした。

その拙い詩をご本人の前で朗読したのですから今思い起せばなんとふてぶてしいことか、恥ずかしくて・・・でも後悔はしておりません。
朴女史がお礼にと送ってくださった[文益煥」という本を読むことによって文牧師の幼い頃から逝去されるまでの素晴らしい人生に触れることができたのですから・・・特に私の大好きな詩人尹東柱と幼馴染であるばかりか志を共にした永遠の同士であったことに触れた瞬間、ウルっと来たことが昨日のように思い出されます。

今回コロナ騒動で2か月余り家にいたため、断捨離するつもりで過去の写真や手紙などを整理する中で手に取った、思い出を書き残してみました。


    白いチマチョゴリ
 -尊敬する朴容吉女史に捧げますー

              ニョニョ

祖国の地に足を踏み入れた瞬間
私の心の中に
懐かしくせまりくるその姿

数千万 人々の胸に
白衣民族の素朴な姿で刻まれた
朴容吉女史よ

ソウルを発つその時からあなたは
水晶のような清いまごころで
真っ白なチマチョゴリを着ていました

地球を回りまわって
ピョンヤンに到着した歴史的瞬間にも
真っ白い雪のようなまごころで
白いチマチョゴリを着ていました

革命の聖地
錦繍山太陽宮殿を訪ね
お慕いしていた父なる主席に
謹んで弔意を示された時も

文益換牧師の願いも合わせ
敬愛する将軍にお会いする
大きな栄誉を受けられた時も

着ていましたね 白いチマチョゴリを
天池の水のように 白鹿潭の水のように
清く美しいまごころで

悲しみの分断線を両足で踏みにじり
祖国の青い空を両手で押し上げながら
統一祖国万々歳を 高らかに叫ばれた時も

年が暮れる前に 統一を成し遂げようと
統一の鳩のように チマをなびかせながら
肉弾となり 分断線を越えられた時も

ああ、あなたは
真っ白いチマチョゴリを着ておられました

その真っ白なチマチョゴリは
銃剣にも怯むことなく統一への春の道を
力の限り切り開いていく者だけが着れるもの

あなたがお召しになった白いチマチョゴリは
南の同胞たちの折れることのない志操!
統一を成し遂げんとする7千万の誓い!

誰も汚すことはできない
誰も傷つけることはできない

寒風吹きすさぶ鉄格子のなかでも
純潔な民族の魂を抱き
今日もあなたは遽然と立っておられます
あの日の真っ白なチマチョゴリ姿のままで

     1995年ピョンヤンにて

( 対訳 2020・5・24)

    하얀 치마저고리
-박용일녀사에게 삼가 드립니다-


내 조국땅을 밟으니
더더욱 마음속에
정겹게 안겨오는 그 모습

천만사람들의 가슴에
백의민족의 소박한 모습으로 새겨진
박용길녀사이시여

서울을 떠날 때부터 당신은
수정같이 맑은 한마음 안고
하얀 치마저고리를 입으셨습니다

지구를 돌고돌아
평양에 도착한 력사적인 순간에도
흰눈처럼 깨끗한 한마음 안고
하얀 치마저고리를 입으셨습니다

혁명의 최고성지
금수산태양궁전을 찾아
오매에도 흠모하던 어버이수령님께
큰절을 삼가 올리셨을 때도

문익환목사님의 소망까지 합쳐
경애하는 장군님을 만나뵙는
크나큰 영광을 지니셨을 때도

당신은 입으셨습니다 하얀 치마저고리를
천지의 물처럼 백록담의 물처럼
티없이 맑고 깨끗한 한마음 안고

원한의 분단선을 두발로 짓밟으며
조국의 푸른 하늘을 량손으로 떠받들고
통일조국 만만세를 소리높이 부르실 때도

이 해가 가기전에 통일을 이루자고
통일의 비둘기처럼 옷자락 날리며
육탄이 되여 분단선을 넘어설 때도

아, 당신은
하얀 치마저고리를 입으셨습니다

그 하얀 치마저고리는
총칼도 두렴없이 통일맞이 봄길을
한껏 열어갈 사람만이 입을수 있는것

당신이 입으신 하얀 치마저고리는
남녘땅 인민들의 꺾이지 않는 지조!
통일을 이루고야말 7천만의 맹세!

그 누구도 더럽히지 못하리니
그 누구도 다치지 못하리니

파쑈의 살풍이 불어치는 철창가에서도
순결한 민족의 얼을 안고
오늘도 당신은 거연히 서계십니다
그날의 하얀 치마저고리를 입으시고

1995년 여름 평양에서

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