ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

11月20日、岡山のウリハツキョに行ってまいりました。

2015-11-21 18:59:47 | 日記
11月20日、朝8時に家を出て地下鉄、新幹線を乗り継ぎ岡山駅に着いたのは9時半でした。思ったより岡山は近かったです。

岡山駅には幼稚班の金先生が迎えに来てくださいました。




なんで岡山に行ったの?はい、そのことを話せば長くなりますが、定年退職する前、私にはささやかな夢がありました。

「退職して自由の身になったら一人芝居を作って全国の学校を回ろう、そして子どもたちに在日一世や2世がこの国でどういう風に生きてきたかを伝えよう」という夢でした。

私はそのことを親しい友人たちに公言していました。なぜかというと夢が夢で終わるのが嫌だったからです。人の前で言ったからには何としてでも実現せねばなりません。しかし退職前に慢性気管支炎を何度も患い何回も何回も咳が止まらなくなったり声が出なくなったりしてしまったのです。

お医者さまからは声を長年出し過ぎたので回復は難しい、声を出し続けなければ普通の生活には支障が無いだろうと言われました。

1人で長時間喋りつづけなければならない一人芝居はやっぱり無理かなぁと断念し、わびしい気持ちのまま退職の日を迎えたのでした。

ところが、2010年3月退職後すぐに「朝鮮学校無償化除外問題」が大きな社会問題としてクローズアップされたのです。(いったん中断します)



岡山駅前です。大きなビルが立ち並んでいました。

私は無償化問題が起きたとき日本の詩人の河津聖恵さんの呼びかけに応じて「朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー」を刊行するお手伝いをしました。そして79名の日朝詩人たちのコメントと詩が掲載されたこの本の朗読会を有志たちと組織し、アンソロジーを朗読するという方法で除外反対運動を行ったわけです。

広島のウリハッキョを皮切りに、東京第2初級、奈良学園、京都中高、東北初中高、北海道初中高、北陸初中等を回りながら訴え続けました。

私は学校を回るたびに詩の朗読をしたり、時には学生たちやオモニたちに詩の朗読や朝鮮の昔話の指導をする中で、一人芝居ではないけれど、私は自分の夢を一つ一つ叶えているような嬉しい気持ちになったのです。

そんな話を昨年京都で行われた「金斗鉉先生の李朝展」でお会いした岡山の金福寿先生に、なにかのきっかけでお話したのですが、その話を覚えて下さっていた金先生が、一年半が過ぎた先月、是非岡山にいらしてくださいとありがたくもオモニ会と共に、講演会を構想して下さったのです。それで私から、どうせ行くなら生徒たちと短時間でもウリマルのお勉強を一緒にさせてくださいとお願いしたわけです。




学校に到着しました。とても整理整頓された綺麗な学校です。統合される前は倉敷初中の校舎だったのですが、何年か前に岡山には幼稚班だけを残し、初中級はこちらに移転してきたそうです。











到着してすぐに始めの授業が始まりました。

始めの授業は初級部高学年の全員の皆さんと一緒に行いました。4年生の教材「他人にばかり頼っていた狸」という昔話の読み方のお勉強をさせていただきました。生徒たちはとてもノリノリでいろんな質問にも的確な返事をしてくれました。笑い過ぎのため何度も授業が中断されそうでした。

2時限目は中級部全員です。30名の生徒たちと1年生の詩の教材「友を愛せよ」という名詩の朗読の勉強をしました。



中級部は初級部のように笑うような内容ではないのですが、内容を正確に把握するための質問にも積極的に答え適度な声の大きさでどんどん上手になっていきました。日常的に国語の授業を楽しみ、どれだけ密度の高い授業が行われているのかを十分読み取れました。



その後すぐ支部事務所まで徒歩で移動し、子育て真っ最中のオンマたちの前で2時間近くお話させていただきました。

題名の通りですが僭越ながら私の体験談をお話させていただきながら、どんな困難があっても人間前向きに考え生きていれば、未来は開けること、子供の時から夢や希望を持つことが、大人になってどれほど大きな力をくれるかを体験に基づいてお話させていただきました。

又子育てに置いて褒めることの大切さをお話しました。、叱る時は大声やその時の感情で叱るのでは無く、一貫性が無ければならないこと、子どもを傷つけてはならないことなど、またウリハッキョのすばらしさを学校の中にいる私たち自身がちゃんと見つけようという話や、、なぜ日本学校の教師や韓国からの来校者がウリハッキョに来て「朝鮮学校こそまさに統一祖国のモデル校」だと言ったのかをお話しました。

今日集まって下さったオモニたちの中には、25年前のお正月公演の時に一緒に2か月間過ごした教え子が3児の母になって私の前に現れました。

又昔の若い同僚が2児の素敵なオンマになって喜んで迎えてくれました。

学校では朝高時代の先輩の書芸家であり書芸の講師である韓先生とも再会しました。大阪から岡山に赴任された呉委員長とも再会をしました。昔からよく存じ上げていた崔先生の子息がこちらの教員になっておられたし、初級部時代のうちの長女の担任先生だった林先生の娘さんがここで教員をされていました。なんだか嬉しくて嬉しくて本当に来て良かったと思いました。

又講演後迎えに来てくださった、昔の教員仲間まであり詩人仲間で在った金貞任先輩と1時間近く色々懐かしいお話をさせていただき元気を一杯いただいて帰路いつきました。



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詩 作業服 バイリンガル

2015-11-21 00:01:57 | 詩・コラム
12時を回りました。今日11月21日は、44回目のOO記念日の日です。





作業服
            ニョニョ

作業服をたたんでいたら
目に付いたズボンすそのほつれ
いつの間にかあちこち破れた作業服

一針一針 繕う
もう何年になるだろう
白いチョークしか持ったことのない人が
油だらけの作業服に身を包んだ日から

作業中 思いがけない事故にあい
何針も デコを縫ったこともあったっけ
溶接の火花であちこち穴だらけの作業服

洗濯機が汚れると言った日が 
あまりに恥ずかしい

でも いつも家族のために汗を流し
愚痴なんて云ったことが無かった あなた
ただ黙々と働いていた あなた

何も言わないけど 家族は知っている
大きな不自由なく心ゆくまで学び
希望の道を進んでこれたのは
この作業服のおかげだと

油まみれの作業服 小穴だらけの作業服
でも そんな家族愛の染みついた作業服が
今日もベランダで 風に 揺れている




   
    작업복
      

작업복을 개더니
눈에 든 바지자락의 흐트러짐
어느새 여기저기 터진 작업복

한바늘 한바늘 깁는다
이제 몇해가 되였을가
새하얀 백묵밖에 못가져본 그이가
기름투성이 작업복을 입은지도

작업중 뜻밖에 일어난 사고로
이마를 몇바늘이나 꿰맨적도 있었지
용접 불꽃으로 수없이 구멍난 작업복

세탁기가 더러워진다고 한 날이
너무나 부끄럽다

그래도 언제나 가족 위해 땀 흘리고
푸념 한번 해본적이 없었던 당신
그저 묵묵히 일하던 당신

아무말 안하지만 가족들은 안다
큰 불편없이 마음껏 배우고
희망의 길 걸어올수 있었던건
이 작업복 덕분인줄을

기름 배인 작업복 구멍 뚫린 작업복
하지만 가족사랑 깊이 스민 작업복이
오늘도 베란다에서 바람에 나붓거리네


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今週のお花とグルメ日記

2015-11-19 08:36:15 | グルメ
今日から下がっていきます。








シャケ弁です。







ピビンバです。



台所の花、頂き物です。





白菜の硬いところを活用して作った自家製キムチです。
(美味しい!)自画自賛ふふふ














唐揚げ朝から揚げました





随時追加します。

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11月17日、「補助金裁判」と171回目の「火曜日行動」

2015-11-17 16:44:28 | 火曜日
11月17日、「補助金裁判」と171回目の「火曜日行動」




 本日は、大阪府・市に補助復活を求める裁判の公判があり、そこには生野初級学校の生徒たちも傍聴にやってきました。

 11時15分ぐらいから傍聴券の抽選を行いましたが見事外れてしまいました。初めて裁判所の外で裁判の終わるのを待ちました。今日は傍聴希望者があまりにも多かったので私のようにあぶれた方が30名以上いらっしゃいました。雨がザァザァ降る中今か今かと待ちました。

 今までよりだいぶ長い裁判でした。それは裁判官が代わったので経過報告を20分間丹羽弁護団団長がされたからでした。その後、普門弁護士、木下弁護士も続いてお話されたようです。





じかに傍聴された中山さんのコメントを掲載いたしますね。

「これまでの「おさらい」の裁判でした。報告会で丹羽弁護団長が、裁判長が変わり(人事で)、これまでの主張を20分ほどでやったとのことでした。(なるほど)

 3人の弁護士が、これまでの論点を少々早口(時間がないので)で陳述されました。大阪府、大阪市、特に橋下氏の暴論の批判が、傍聴の小学生にも理解できるほど(多分)、具体的で説得力あるものでした。

今日は、これまでの裁判をぎゅっと凝縮したものでした。」(コメント中山さん)





金英哲弁護士も生徒たちに、ご自分が高校までウリハッキョに通ったお話をされながら「これからも頑張るので、あなたたちも勉強やクラブ活動頑張ってください」と励まされました。



生野初級6年生33人の代表が決意を述べ感謝の色紙を丹羽弁護士に渡しました。大きな拍手が送られました。私は子供たちの姿を見ながらなぜか目頭が熱くなってしまいました。







裁判報告の最後に先日ソウルから来られた「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」の孫美姫共同代表が10万円を無償化連絡会にカンパされてかえられたことが報告されました。

又「第15回ウリキョレ女性展」のチョグッスン事務局共同代表が、「女性展」からの賛助金を「ホンギルトン寄金」と「無償化連絡会」に手渡されました。またまた大きな拍手が送られました。



大阪朝鮮学園玄理事長が裁判で法廷に立つことになったが、全力で訴えることを決意表明されました。


報告会後、「火曜行動」参加者は雨の中、タクシーを拾ったり自転車や車などのいろんな方法で府庁前に向かいました。

府庁前について見ると直接こちらに来られた方々が楽器を奏でながらすでに行動を初めておられました。



12時半開始の予定が12時50分になりました。





今日のレポータ-は「春母(ハルモニ)会」の会員であり「火曜バンド」の木村さんです。よろしくお願いいたします。



(レポート木村)


 裁判の傍聴には、火曜日行動の参加者も大勢詰めかけ、それで、いつもより時間をずらしての171回目の火曜日行動となりました。


 長崎さんの発言は、その裁判の報告から始って、11月12日の北区民センターでの裁判支援集会、11月14日の生野朝鮮初級学校の公開授業、求めるべき政治のあり方などについて報告やアピールをおこないました。


「子どもたちが見守る中、3人の弁護士によって、朝鮮学校の歴史、補助金停止の不当性等、これまでの裁判の経過が語られました。子どもたちが大阪に生まれてよかったと思えるように早く差別をなくしていきたいと、あらためて思いました。」


 「11月12日に北区民センターで裁判支援集会が開催され、500人が集まりました。韓国で「朝鮮学校を支える会」が結成され、その代表が来日してアピールしました。韓国ではその会を中心に毎週金曜日に行動がおこなわれています。その行動で使用しているレインボーの横断幕をいただいたので、本日の行動でも掲げています。」


「11月14日、生野朝鮮初級学校の公開授業がありました。日本の大学生や高校生が見学に来てありのままの姿を見ました。大学生たちは、授業で自由に積極的に発言している姿が印象的で、マスコミで言われていることとは違っていた、などの感想を書いていました。」


「高校生たちは、ヘイトスピーチにあった京都朝鮮初級学校の生徒を追ったドキュメンタリーの映像を学校で見て興味を持ち、見学に来ました。オモニたちから、知らないという無知が人を傷つけているという訴えを聞いて心を動かされた様子でした。その高校生たちは来年3月に自分たちも、“ヘイトスピーチによって傷を受けた子どもたちの心の傷の回復”をテーマにイベントをしたいとのことでした。」



「火曜バンド」の皆さん早くからご苦労様でした。池辺先生、古賀さん、木村さんの娘さんのお姿が見えます。





今日は6人衆です。力強い!12時から来ていらした館山さんや李鐡さんは結局1時間半も立ちっぱなしでした。本当にお疲れ様でした。






ソウルから来られた「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」の皆さんが持ってきてくださった虹色の横断幕が元気をくれます。





































(木村さんのレポート)

 11月14日の生野の公開授業の見学に行った森本さんからのアピールもあり、そこで感じた思いの短歌も披露されました。

「私は4年生の音楽の時間と1年生の国語(朝鮮語)の時間に参加しました。先生と生徒の心が通っているのを見て、興奮と驚きで一杯になりました。ミヒャエル・エンデの『モモ』にそのような感動を受ける場面があり、それを思い出していました。」

「ウリハッキョの公開授業に民族の動く心臓見たる心地す」ちゅうき

「1年生の授業で、先生が発音の仕方を人形劇で教える方法に興味を持ち、私もこのような方法でハングルを教える教師になりたいと思い、弟子入りしようかと思っています。」

「朝鮮学校ではできない子を出さない教育をしている。私は、これまで競争を煽る日本の教育で長年の間に身についたネガティヴ思考を払拭していきたい。」

(ちなみの、森本さんが、「短歌や俳句は難しく考えなくてもいい」と言っておられたので、私も、今日の法廷を想ってひとつ作ってみました。「子どもらの まなざし受けて 裁判官 心の内は 変わりゆくか」)(レポート木村)

11月18日、森本さんより新しいコメントと作品が送られてきました。転載させていただきますね。

(森本さんのコメントと作品)

 「降る時雨火曜日行動ひきたてる ちゅうき」


 今日は補助金再交付を求める裁判から連続しての火曜日行動、そこへ雨も加わって、闘いの場は一層熱く燃えたたのではなかったでしょうか。

  「降る雨も闘う仲間に引き入れて意気盛んなり火曜日行動 ちゅうき」

   「火曜日は仲間に会う日府庁前手を振り笑顔交わす雨ん中 ちゅうき」






今日は雨のためせっかくのバイオリンは弾けなかった宮川さん、裁判所から府庁前まで本当にお疲れ様でした。







今日は本降りの中の行動でしたが、最後にいつものように元気よく歌を歌って終わりました。

来週も頑張ります!!

木村さん、レポート有難うございました。
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今朝の散歩道、晩秋の大阪城公園

2015-11-14 16:15:42 | 日記
今朝スクールバスを送った後、その足で大阪城公園まで散歩に出かけました。

小雨が降っていましたが歩くのには全く支障がありませんでした。

雨の中をたくさんの方々が歩いたり走ったりしていました。「共に歩む会」の津々木さんもはしっておられました。





























おおきな琥珀色の鯉が泳いでいました。



水鳥と鯉のコラボです。







ここにも70階段がありました。











凄い幹です。歴史を感じます。

ここからがオチです。

1時間ほど歩いて駅から家路につこうとしたら大きな看板が目につきました。



何々?!モーニングが160円?!
コーヒはいくらかなぁ?まぁいいや、入って見よう。連れ合いと階段をのぼりました。

中央大通りが見えます。
とても雰囲気の良い喫茶店でした。
さて、注文をしようとメニューを見てビックリ!モーニングサービスの時間だけコーヒーが420円と書いてあります。

普段はブルーマウンテン1000円と書いてありました。

いまさら出るわけにもいかずコーヒーとパンやサラダの付いたサービスメニューを注文していただきました。

とても美味しかったですが、普段喫茶店にあまり入らない私としてはビックリするようなできごとでした。

見かけに惑わされるのはもう止めよ、、



家に帰ったあとおにぎりを60個作りました。五合釜なので二回たきましたさ。



このお握り、顔に見えません?笑



出来上がりました。




それから電車に乗って奈良の子ども達が待っている耳成に行きました。なぜかこの駅に着くといつもホッとします。

大粒の雨が降ってきましたが、雨は大好きなので楽しい気持ちで学校に向かいました。

土曜児童教室の子どもたちと楽しい時間を過ごして、今電車の中です。

娘のムンスギが主催する、ローゼ リトルピアノコンサート会場に向かっています。楽しみです。子どもたち今頃お握り食べていると思います。てはまた、、、

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