ちょっと古いのですが、共産党の動画を見ました。大会終了後の記者会見で、志位委員長以下の幹部が並び、NHKなどテレビや新聞の記者たちが質問するという内容でした。
「ジェンダーの平等を、今年の党の綱領に加えました。」
「女性議員を三割にするという目標も、共産党が率先して、ジェンダー尊重の姿勢を示したものです。」
LGBT、ジェンダーと、共産党は最近、盛んにこの言葉を強調します。
共産党に限らず、英語やカタカナ文字を政府や政党が使う時、私たち国民は心してかからねばなりません。日本語で説明すれば済むことを、わざわざ別の言い方をするというのは、国民に知られると、都合の悪い話が隠されているからです。
聞き慣れないリゾート法が作られたのは、昭和62年のことでした。これからの国民は余暇を楽しみ、人生を楽しむようになるのだと、自民党が音頭をとりました。全国各地でリゾート施設の建設が始まり、ゴルフ場、テニス場、多目的ホール、豪華な温泉付きリゾートホテルなどができました。
バブル景気がはじけてみますと、何という事はない、政治家と高級官僚と産業界が手を組み、国民の税金を湯水のように浪費していただけの話でした。金権腐敗の政治で金と利権に汚れた自民党は、国民に愛想を尽かされ政権の座を失いました。
野党も自民党とともに有頂天になり、「リゾート」「リゾート」と浮かれ、金権腐敗政治の舞台で踊りました。あの時環境破壊につながると言い、共産党がその流れに反対しました。
今のIRにも最初から反対していますし、共産党も時には正論を言います。けれども、志位委員長の「ジェンダーの尊重」の言葉に騙されてはいけません。
自民党と同様に、共産党は、党名を選挙のたびに変えるような弱小野党でなく、腐っても鯛です。世間がどう動こうと己の主張を頑として守る、誇り高い時代遅れの党です。彼らの主張はいつも分かりやすく、誰もが心を動かされます。
「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」
「消費は美徳」「消費者は、王様」
「大きい事は、いいことだ」「一粒で、二度美味しい」
これらはかって私たちが、テレビのコマーシャルで耳にした言葉です。多くの人に親しまれた、時代のキャッチフレーズでもあります。国民の心をとらえ、掴んで離さないプロの言葉です。
簡単なように聞こえますが、考え抜き、重ねた苦労の中から生まれた、職人技の魔法の言葉です。共産党のスローガンは、テレビコマーシャルのキャッチフレーズに似て、常に国民の心に響きお人好しが騙されます。共産党には、優れ者の言葉のプロがいるのではないかと、私は時々感心します。
「子供たちを戦場に送るな。」
「平和を守れ。」「戦争法を許すな。」
「平和憲法を守れ。」
戦後74年間、彼らは平易な言葉で、「憲法改正」に反対してきました。平和を守りたくない人間はいませんし、子供を戦場へ送りたい親もいませんから、このスローガンに、正面切って反対とは誰も言えません。
ご先祖さまが守ってきた日本の歴史や文化や伝統について考えなければ、彼らの主張は、正しいことのように聞こえます。
志位委員長が語っている、「ジエンダーの尊重」も、そうしたスローガンです。日本語で簡単に言えば、「男女平等」ということなのに、わざわざ「ジェンダー」と言い、LGBTに絡ませているところが、共産党の職人技です。
LGBTも分解すれば、レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーとなり、要するに、性的少数者のことを言います。彼らはこれについて、
「性的弱者を守れ。」
「性差別を無くそう」
「誰もが個人として尊重される、共生社会を作ろう。」と世間に訴えます。
このスローガンも、物事を深く考えないお人好しには何となく賛成したくなる言葉です。社会的弱者は、守らなくてなりませんし、誰もが個人として尊重される社会なら素晴らしいでないかと思えてきます。
志位委員長が、年頭の記者会見で、わざわざ「ジェンダーの尊重」を強調している背景には訳があります。訳を国民に知られたくないため、LGBTの話を絡ませ訴えています。
侮れない扇動のプロ技と共産党の恐ろしさを、せめて息子たちに伝えたいというのが今回のブログの目的です。
ここで話が飛びますが、敗戦以来今日まで日本が抱えてきた課題が二つあります。
1. 日本の歴史と文化と伝統を守るための、皇室護持
2. 日本の独立回復のための、軍の再建 ( 具体的に言えば、憲法改正 )
これまで何度も述べてきましたが、1. は昭和天皇とマッカーサーのお陰で、辛うじて守られてきました。しかしながら2. は、東京裁判というアメリカによる復讐裁判のため、徹底的に破壊されました。
東大を中心とする左翼学者たちが、GHQに協力し、変節したマスコミと一緒になり、「日本だけが悪かった」「日本だけが間違った戦争をした」という言葉を、日本の隅々にまで浸透させました。
この敗戦思考を、保守の人々は「東京裁判史観」、あるいは「自虐史観」と呼び、反論しています。私も保守の一人として、「東京裁判史観」の偏見と捏造を嫌悪しています。反日・左翼の野党勢力と、日本を大切にする保守との対立は、具体的には、「憲法改正」への賛否という形で国を二分しています。
「憲法改正」反対運動の先頭に立ち、戦後ずっとリーダーシップを取ってきたのが、共産党でした。
ソ連が崩壊し、コミンテルンが消滅し、日本共産党への指令塔がなくなり、中国共産党や北朝鮮とも無縁になったと言いながら、実際はどうなっているのか。
国連で反日活動をしている団体は、全て共産党とつながっています。国際社会は闇だらけですから、世界的協力網は生き続けているのではないでしょうか。最近マスコミが持ち上げている、立憲民主党とか国民民主党とか、シャボンの泡のように、浮かんでは消える弱小野党と共産党の違いがここにあります。
共産党は文字通り腐っても鯛で、世界的ネットワークを持ち、今も野党結集の中心として動き、安倍自民党政権の打倒を叫んでいます。
心配していた通り、プログのスペースが足りなくなりました。いつもの話ですが、肝心の本論は次回とします。「侮れない扇動のプロ技と、共産党の恐ろしさ」は、次回のブログで明らかにいたします。