平成30年10月30日以降、共同通信社が配信した、皇位継承問題に関する過去記事を、6本紹介いたしました。これらが、令和2年2月2日の記事では、どう違っているのか。分かりやすくするため、箇条書きにします。
1. 何がなんでも、女性宮家、女系天皇だというトーンが、弱くなっている。
2. 安倍総理への攻撃、政府への一方的な非難が、消えている。
3. 今にも皇統が断絶するという、大袈裟なトーンが弱くなっている。
これを頭に入れた上で、令和2年2月2日の記事の書き出しを、もう一度読んでください。
「国会から、" 速やかな検討と結果の報告 " を求められている、」「安定的な皇位継承策に関し、政府内で、」「対策案提示の見送り論が、浮上していることが分かった。」
今までなら、安倍総理が反対の急先鋒だとか、国会軽視の政府であるとか、強い批判が書かれていましたのに、トーンがすっかり変化しています。
「与野党ともに、政府の消極的な姿勢を追及する動きが弱く、」「政界全体の怠慢との批判が、高まる可能性がある。」
つまり、政府を追及していた野党自身が、消極的になっているというのです。
「世論調査では、女性・女系天皇を認める意見が多数だが、」「自民党内などの保守派には、男系維持を求める声が根強い。」
と、このように、冷静な文章が続きます。これなら私だけでなく、誰が読んでも「両論併記」です。
しかもそのあとで、「政権幹部は、国会の全会一致で決めるべき課題だ」という意見を、コメントなしで紹介しています。全会一致など、社会主義独裁国家でない限り、あり得ない話ですから、女性・女系天皇は認めないという意見となるのに、文句をつけていません。記事の最後の文章の穏やかさを読みますと、本当にこれがあの「共同通信社」の記事なのかと、びっくりさせられます。反日・左翼で凝り固まり、日本の悪口しか言わない朝日新聞が、たまに客観的な記事を書くと、その一瞬だけ素晴らしい感動を与えるように、亡国の共同通信の、たまに冷静な記事に驚かされるのでしょうか。記事の締め括りの叙述を、息子たちよ、心して読んでください。
「政府は、現在の継承順位は、維持する方針だ。」「その上で、悠仁様に将来、男子が生まれるかどうか、」「見極められる数十年後まで、安定的な継承策は決められない、」「との見方が、広がっている。」
なぜ共同通信社は、変貌したのか。その原因について、私は次のように推測いたします。
1. 皇室の歴史と伝統と文化を守ろうという国民の願いが、皇室のどなたかに伝わったのではないか。
2. 皇室のどなたかが、国民の声の重さに気づかれ、考えを変えられたのではないか。
私の勝手な空想に過ぎませんが、このように静かで、穏やかな変化は、日本ならではの出来ごとではないかと思います。私たちは大騒ぎせず、日本の国を守ってこられた、ご先祖様に、ただ感謝すればいいのだと思います。
「共同通信社の両論併記 ? 」を、終わります。