2月2日の千葉日報に、共同通信社の配信記事がありました。いつものことですから、当たり前の話ですが、記事を読んで、いささか驚きました。
「捏造専門の共同通信社が、客観的な両論併記をするようになったのか ?」
何度も読み返し、驚きました。こうなりますと、汪洋氏の著作の話どころではなくなります。息子たちのためにはもちろんのこと、訪問される方々にも、報告せねばなりません。まず、記事のタイトルを、転記いたします。
「皇位継承策 見送り浮上」「政府、現順位は維持」
記事の一番上には、「皇室の皇位継承順位」の系図が示され、一位の秋篠宮様、二位の常陸宮様、三位の裕仁様の顔写真があります。それ以外の方々は、活字のみの表示です。
「国会から、" 速やかな検討と結果の報告 " を求められている、」「安定的な皇位継承策に関し、政府内で、」「対策案提示の見送り論が、浮上していることが分かった。」
これが書き出しの部分で、次のように続きます。
「複数の政府関係者が、1日、明らかにした。」「男系維持と、女性・女系天皇への拡大などによる、国会や世論を二分する論争を避け、」「結論を先送りしたいとの考えが、背景にある。」
女性天皇と女系天皇は別物なのに、相変わらず共同通信はひとまとめにし、無知な読者をたぶらかそうとしていますが、この点を除けば、驚くほど、というより、むしろ信じられないほどに、客観的な書き振りになっています。しかし息子たちには、違いが分からないはずですから、過去記事との比較をしたいと思います。汪洋氏が、日本と中国を並べて表示してくれたから、違いがハッキリしたように、私も、同社の過去記事と並べ、2月2日の記事を説明いたします。
女性宮家を認めず、女系天皇も認めなければ、皇室の将来は先細りになるばかりだと、共同通信社が、大々的なキャンペーンを始めたのは、平成30年10月30日だと記憶しています。以前にも度々、同主旨の記事はありましたが、本格的な扇動は、この日からだと思っています。それは高円宮家の絢子さまと、守谷慧さんのご結婚の記事でした。一面のほとんどを占める大きな扱いで、大正天皇以来の皇室の系図が、顔写真入りで掲載されていました。
「慶事の裏で先細り顕著に」「皇室の将来、にじむ危機感」
大きな活字で、見出しの文字が真ん中にあり、記事の書き出しも、危機感を漂わせていました。
「高円宮家の三女の絢子さま(28)が結婚され、民間人となった。」「慶事の一方、天皇陛下を支える皇族が減り、皇室の先細りは進んだ。」「結婚後も、女性皇族が皇室に残る、 " 女性宮家 " 創設など、」「皇位継承の安定策の検討は、政府内で一向に進まず、」「宙に浮いたままだ。」
「もう待った無しなのに・・・」。「宮内庁幹部は、皇室の将来に危機感を募らせる。」
何も知らない国民に対し、無闇に危機感を募らせる宮内庁幹部とは、一体誰なのか。共同通信社の記事には、匿名の宮内庁関係者が、こうして度々登場します。記事の最後では、女性宮家問題に関する経緯を述べ、安倍内閣の無作為を強調しています。
「小泉政権が、女系・女性天皇を認める、」「皇室典範の改正に乗り出そうとしたが、」「平成18年の悠仁様の誕生で、見送りに。」「平成24年には、当時の野田政権が、」「女性宮家の創設を検討したが、政権交代で、」「議論は立ち消えになった。」
「平成29年の、退位特例法の成立を巡っては、」「野党が、女性宮家の創設議論を訴えたが、」「自民党は慎重姿勢を貫いた。」「安倍首相も、国会答弁で、」「男系継承が、古来、例外なく維持されてきた、」「と、男系へのこだわりを示した。」
「首相周辺は、戦後皇籍を離脱した、旧皇族の復帰を唱えるものの、」「一般国民となって、70年以上が経過。」「世間の理解を得られるのか、疑問も残る。」
こうして共同通信社は、一貫して女性宮家と女系天皇への道を勧め、全ての責任は、安倍総理と自民党の危機感の無さと、怠慢にあると扇動記事を書き続けます。ここでスペースがなくなりましたが、重要なことなので、次回も、それでも足りなければ、その次も、述べようと思います。
新聞記事の切り抜きを確認しながら、頑張ります。