Unknownさん。
貴重な情報を教えていただきました。松村特任教授の意見は重要ですから、当シリーズが次回で終わりますので、「ねこ庭」で取り上げさせていただきます。
その時はまた、ご指導・ご鞭撻を頂けたらと思います。
前回「ねこ庭」に寄せられたコメントに、上記のように返事をしました。コメントを寄せた人は、「Unknown」さんでなく「ネットの情報さん」というハンドルネームだったのに、早合点して間違いましたのでここで訂正します。
寄せられたコメントを貴重な情報と考えたのは、メタンハイドレートについて強い積極論と反対論があるからです。
前回紹介した「株式会社ニッセイ基礎研究所」の上野剛志 ( つよし )氏も、どちらかと言えば反対論者でしたが、「将来の円高」という面からの批判で根拠の薄いものでした。
しかし「ネットの情報さん」が紹介された松村教授の意見は、メタンハイドレートの埋蔵量と燃焼成分比率の反対論です。受け取り方によっては、「メタンハイドレート」を積極的に語る人間は事実に反した話をする嘘つきとも読めます。
「ねこ庭」もメタンハイドレートの開発について、以前から積極論と反対論があることを知っていますのでもやもやした気持があります。
積極論者は言うまでもなく青山繁晴氏で、今一人は安倍元首相でした。青山氏の動画で故安倍首相が応援しているとは知っていましたが、銀行幹部を呼んで指示するほど熱心だったとは予想外でした。
それと前回紹介した「産業タイムズ社」社長の泉谷渉氏を加えると、積極論者が三人になります。
これほど重要な問題で、積極論と反対論が大きく対立しているのに、大手マスコミもネット界も取り上げません。国運を左右する「エネルギー問題」ですから、これはそのまま「自由民主党への疑問 」と「壊れていく自由民主党」のテーマにそっくり重なります。
マスコミが取り上げない「安倍首相暗殺の原因 」について、「ねこ庭」の視点からの検討が終わりましたので、「メタンハイドレート」問題もこの際ハッキリさせてみたくなりました。
「自由民主党への疑問」「壊れていく自由民主党」「安倍首相暗殺の原因 」、どの問題の背後にも、アメリカだけでなく中国、ロシア、韓国・北朝鮮などの反日勢力の存在が検討の過程で分かりました。
「メタンハイドレート」問題にも、アメリカを筆頭に他国の反日勢力の姿が見え隠れしています。
実は「ネットの情報さん」が紹介された松村教授の意見と、そっくり同じ意見を言う人物について「ねこ庭」が過去記事で取り上げていますので、まずはここから検討作業を進めようと思います。
松村教授とそっくりの意見を述べているのは明治大学の松本良教授で、氏は「知財機構ガスハイドレート研究所」所長の肩書きがあります。
機関誌『エナシフ』に掲載された、平成29年のインタビュー記事です。
〈 明治大学・松本良教授の意見 〉
・もともと私の専門は、地質学と堆積学です。海底にたまった堆積物や、隆起して地表に上がった地層などを分析し、地球の歴史を解明するという研究をしていました。
・その中で、海底で奇妙な現象を見つけたんです。その原因を突き詰めたことから、海底下にガスハイドレートが存在する可能性に気付いたんです。
・ガスハイドレートとは、メタン、エタン、二酸化炭素などのガスと、水が作る氷状の固体結晶。メタンを主成分としているために、日本では「メタンハイドレート」と呼ばれることが多い。
・1立方メートルのメタンハイドレートが分解すると、160立方メートルのメタンガスが発生する。そのガスを回収できれば、精製する必要のないエネルギー資源になるわけだ。
・資源としては有用なものではありますが、実際に使えるようになるまでは、まだ数十年はかかるでしょう。
・しかし、問題は存在する場所にある。
・太平洋側、南海トラフ(四国南方の海底にある深い溝)に、砂層型(さそうがた)と呼ばれるメタンハイドレートが存在することが分かっている。
・それがあるのは、水深約1000mの海底面の、さらに約300m下にある砂層。深海だけに、採掘どころか探索にもかなりの困難がつきまとっているのだ。
・東日本大震災以降原発が停止されたため、国内の天然ガス使用量は2倍くらいになっています。メタンハイドレートは天然ガスですから、それを日本で採れればと、期待できるかもしれない。
・でも現実的には、天然ガスの役割の一部分を、メタンハイドレートが果たすというくらいでしょう。
・メタンハイドレートさえあれば、日本のエネルギーは大丈夫だというのは、幻想ですね。
・存在している資源の全てが、回収できるわけじゃない。これを輸出できてなんていうのは、現実を知らない人だけです。
・そう言って、一般の人を惑わせてはいけないでしょう。
・資源については、間違ったことが平気で流されて時にはそれが、政策にまで影響してしまうということがあるので、関係者には、科学的事実を正しく理解し、共有してほしいと思います。
以上が松本教授の意見ですが、息子たちと「ねこ庭」訪問される方々は、「ネットの情報さん」が紹介してくれた松村特任教授の意見を下記に転記しますので、読み比べてみてください。
「メタンハイドレートさえあれば日本のエネルギーは大丈夫だというのは幻想ですね。」
「存在している資源の全てが回収できるわけじゃない。これを輸出できてなんていうのは、現実を知らない人だけです。そう言って一般の人を惑わせてはいけないでしょう。」
「資源については間違ったことが平気で流されて、時にはそれが政策にまで影響してしまうということがあるので、関係者には科学的事実を正しく理解し、共有してほしいと思います」
松本教授と松村教授と名前も紛らわしいほど似ていますが、松本教授は明治大学に勤め、「知財機構ガスハイドレート研究所」所長の肩書きがあります。
松村教授については所属する大学や肩書きがありませんので、紹介した「ネットの情報さん」が名前を間違えた可能性もあります。そうでなければ松村氏は、松本教授の意見を剽窃した食わせ者ということになるのではないでしょうか。
どちらの人物がいかがわしいのかは「ねこ庭」を訪問されている方々の判断にお任せするとして、次回は明治大学の松本教授その人についての検討を進めたいと思います。関心のある方は、「ねこ庭」へお越しください。