ブログを休んだ3日間で、青山繁晴氏の動画も2本見ました。
・令和6年12月17日 【ぼくらの国会】「増税派の主張は正しいのか」
・令和7年 1月28日 【ぼくらの国会】「夫婦別氏にこれで対抗」
「ねこ庭」はいつも、惑いつつためらいながらブログを書いていますが、今回はまさに実感しました。
・氏の意見を「壊れていく自由民主党」を語るものとして受け取るのか、「再生する自由民主党」への希望として読むのか、自信をもって言える段階ではありませんが、「ねこ庭」は希望の一つとして意見を紹介しました。
西田氏の意見についてこのように述べましたが、青山氏の意見はさらにためらいながら同じ言葉を言うことになります。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々がどう受け止められるのか、先ずは最初の動画から紹介します。
〈 令和6年12月17日 【ぼくらの国会】「増税派の主張は正しいのか」〉
・多分僕の動画を見ていらっしゃる方の多くは主権者の方が一番多いのですけれども、国会議員、大学の先生もいらっしゃるし、僕の中高の同期生も大学の同期生も、時折現職の総理も、色々な方がいらっしゃいますが、その中で自分は増税派だと思っている人はあまりいらっしゃらないと思うんです。
・しかしこれを有りのままに言うと、例えば経済学の世界で著名な学者で、もちろん大学名も名前も言いませんが、この世界では発信力の強い人に増税派はたくさんいらっしゃるんですよね。
西田氏の話と違うところですが、氏特有の前置きの長さと自慢そうな言葉は、違和感がありましたがやっと慣れてきました。
・で、そう言う方々の論文、僕は全部読みますが、何を書いてあるかということを一言で言いますと、大体同じですね。
・要するに税の国民負担率が、所得の5割くらいあって非常に重税感が強いということ、その重税の中には社会保険料も入ってるんですね。
・だから甘受すべきだと書いてある論文が、意外と多いんですよ。甘んじて受け入れるべしと言うんです。まずこの言葉にのけぞってしますよね。
こう言って氏が、著名な大学教授 ( 学者 )たち の意見を紹介します。
「これでは江戸時代の「五公五民」の重税だと言う意見があるけれど、そうじゃない。江戸時代の税は取られるばかりだったが、現代は社会保障と社会福祉がちゃんとあるじゃないか。」
「今どうして国民負担率が高くなっているかと言うと、日本の社会全体が高齢化社会になっているからで、それは別に日本だけじゃなくて、財政赤字を入れた実質負担率が8割を超えている国、例えばフランスがあり、フランスに比べれば日本はまだ増しだ。」
「これからの日本は益々高齢者が増えていくのだから、高齢者に対して社会保障を厚くすることは、誰もが必ずやがて高齢者になるのだから、若くて働き盛りの時に、自分の将来のためにも税金を払い社会保険料を払うことを甘受すべきだ。」
・色々な論文があって、色々なトーンがありますけれど、一言で言ってそう言う意見ですね。
西田氏と違い氏は「財務省陰謀論」を言わず、財務省の意を受けた著名な大学教授や学者に焦点を当て彼らの間違いを指摘しているところです。社会保障制度の維持ための税制度には、次の2 種類があるそうで「ねこ庭」も初めての話でした。
1. 自分の将来のための賭け金として、税金 ( 含む社会保険料 ) を払う。
2. 自分の払う税金( 含む社会保険料 )は、現在の高齢者のために払う。
日本は1. の制度でなく、2. の制度だと青山氏が言いますが、そもそも1. の制度があることをほとんどの国民が知りません。だから現在の若者たちが希望をなくしているのだと、氏が説明します。
・ 高校を出て既に働いている若者や、大学を卒業して実社会に出たばかりの若者はそれを知っているから、学者たちの言う自分達のための未来を想像することができないのです。
・もし1. 2. を切り替えるとしたら端境期 ( はざかいき ) の世代に、大変な負担が生じます。僕は民間時代からずっと、切り替えの検討をやるべきだと言ってきていますが、端境期の世代の不利益は、ちょうど就職氷河期世代の若者たちが大きな不利益を受けていますが、ヘタをするとそれ以上の負担が生じる可能性があるので、なかなか切り替えられないのです。
西田氏の意見とは全く違った、増税路線 ( 税制度 ) への視点です。「自前資源の開発問題」もそうですが、「税制度の切り替え問題」も日本の未来を左右する大問題です。青山氏が根拠のない意見を述べているのでないことは、動画の続きを見ていると分かります。
同じ自由民主党にいて、同じく日本の将来を考えている西田氏と青山氏の意見が、どうしてこれほど違った視点で公表されるのか。
ここでもまた「ねこ庭」の疑問は、28回で中断している「自由民主党への疑問 」シリーズと重なります。果たして自由民主党は壊れつつあるのか、それとも大変革を経て再生されようとしているのか。
与党も野党も関係する人間は皆真剣ですから、結論を急がず、このまま検討作業を続けます。忍耐強い、愛国者の方は次回も足をお運びください。