〈 令和6年12月17日 【ぼくらの国会】「増税派の主張は正しいのか」〉
・そうすると現実に働き盛りの若い人たちは、税金が将来の自分達のためでなく、今の人たちに使われているのですから、なぜ高齢者ばかりが優遇されるのか、となってきます。
・高齢者にしてみれば、ずっと社会に貢献し家族のためにて働いてきて、最後にこう言われるのか。年金だけではとても暮らしていけないし、会社に残ったとしても給料が大幅にダウンし仕事は悪くすると現役時代より増える、となります。
・だから特定の富裕層を除いて、社会の中で満足を感じている人が誰もいない、と言うのが現在の日本ですよ。
氏の話を聞いていると、年金暮らしをしている自分と三人の息子たちの姿が浮かんできます。慎ましくやれば夫婦は年金で暮らせますから、「ねこ庭」に不満はなくむしろ国に感謝しています。
しかし就職氷河期の息子たちの内二人が正規社員になれず、非正規のまま暮らしていますので、高度成長期に生きた自分と比較し、息子たちの暮らしぶりを見ていると、氏の意見が他人事でなく胸に刺さります。
・高齢者の社会保障を維持するためには、高い国民負担率は仕方がないという意見を言う、先ほどの増税派の人たちに、私がこの収録で何を言いたいのかと言いますと、このままではその意見は「無限地獄」に見えるでないかということです。
・税が掛金になっているのならまだいいけど、そうでないから、誰も希望が持てない社会に日本が現になっていると言うことです。
・先の総選挙で自由民主党が大敗したと言うだけじゃなくて、立憲民主党も小選挙区で150万票近くも票を減らしています。それは立憲民主党の野田代表が総理時代に消費税を上げて、安倍総理もそれに縛られたことを国民が分かっているから、そうなるんですよ。
・そう考えたら、違う手段が必要になるんです。ちょっとこれを見て欲しいんですけど、丁度1ヶ月ほど前のことになるんですがこの会議が開かれて・・
こう言って氏が取り出した資料には、表紙に次の文字が読めました。
〈 第8回 量子技術推進議員連盟 〉 令和6年11月11日 17時30分メド~
自由民主党本部7階 704号室
1. 開会 大野敬太郎 ( 司会・進行 ) 量子技術推進議員連盟事務局長
2. 挨拶 渡海紀三朗 量子技術推進議員連盟最高顧問
3. 議事
( 1 ) 量子技術を取り巻く国際競争への対応について
( 2 ) 政府への緊急提言について
4. 閉会
量子力学と税金の話がどのように結びつくのか、「ねこ庭」の疑問に構わず氏の説明が続きます。
・実はこの裏面に民間の出席者の名前が書いてあるんですけれど、了解をとっていないので公表しません。しかしこの会議で、非常に大事な話がされましたのでこれを紹介します。
・まず量子技術、その典型は量子コンピュータですよね。量子コンピュータの実用化は、今までは2050年頃ということであと四半世紀あるので、社会の多くの人にとってはまだ先の話というイメージになります。
・それでもですね、今回の議連、与党の議連会議の特徴はですね。政府がそこに必ずいる、そして今回は国内の主要関係企業の社長レベルがずらりと顔を並べているところにあります。
・まず政府の方から説明しますと、政府がこの場でハッキリ仰ったことは、政府のどこの部門の誰かということは言いませんが・・
律儀なのか回りくどいのか、これが氏の話し方の特徴ですが、政府側の意見が分かりました。
「2050年の実用化と政府がいうのは、大規模に汎用化される目標であり、一定規模の量子コンピュータの実用化については2030年までにします。」
「ハッキリ言って、アメリカの一部メーカーは前倒しします。」
だからどうしたというのか。ここではまだ税とのつながりが「ねこ庭」には、分かりません。
・量子コンピュータが実用化されると何が起きるかと言いますと、あえてデメリットの方から先に言いますと、現在使われているクレジットカードの暗号が、全部無力化します。全部見抜かれてしまいます。
・今も完全に安全と言えないから、暗証番号を変えなきゃいけませんが、量子コンピュータが実用化されると、変えても変えても即座に見抜かれます。そうなると、かっては理屈の上でだけ、理論上だけで言われていた「完全暗号」「解かれない暗号」を作らざるを得なくなります。
・これを私は前から民間の専門家として、言ってきました。なぜかと言いますと私は安倍さんと連携して、実は日本銀行の一部と連携して密かにやってきました。
・このことが今回は、党外には違うけれど、党内で初めてオープンになりました。
三人だけでこんな大問題を検討してきたと言われますと、誰でもびっくりしますが、いわばこれも「青山節」なのかも知れず、三人が集まって雑談をしたレベルなのかも知れないと「ねこ庭」は考えたりします。
とは言っても、実際に党の会議で議題となっているのですから、根拠のない話ではありません。依然として税と量子コンピュータのつながりが分かりませんが、氏が重要な話をしていることは理解できます。
まどろこしいと思わない、気長な方だけ、次回の「ねこ庭」へお越しください。