田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

動かざること

2007-06-09 10:39:13 | Weblog
6月8日金曜日
昼ごろから真夏日となった。カミサンといつたスーパーでYEBISUの500mlについ手が伸びた。
「あわをいつぱいたてて、ついで。泡を飲むのが美容にいいらしいのよ」
二人で互いのグラスいっぱいのビール。ナビスコのクラッカーに雪印のカッテージチーズをはさんでつまみとする。
「もう、後がないよな。動かざること山の如しなんて粋がっている場合じゃない。小説がんばるぞ」
「そうよ。もう待ちくたびれているんだから」
すきで、ぐずついているわけではない。諸般の事情これあり、作家としての生活に入っていけない。
フルタイムの作家になる夢がアワのように消えないことを望みながらピールを飲み干した。
夕刻近く雷雨。家がびんびん震えた。

おいしい水

2007-06-09 09:31:01 | Weblog
6月7日木曜日
だいぶ昔の話しである。我が家に横浜から友達が遊びに来た。この故郷の高校での同窓生だ。
サントリーの角瓶の脇に蛇口から水を注いだピッチャーをドンと置いた。
自分でもバーを経営していたことのある男だ。酒にはなかなかうるさい。
いやな顔をしているのを無視した。その水道水で水割りを作ってやった。
おそるおそるグラスに口を寄せた。そっと飲む。そして、ぐぐっとまさに一気飲み。
「ああうまい」CMできいたことのあるような感嘆の声。そして賛美。
「水道水で水割りが飲めるから、お前さんこの街から離れられないのだろう」
いまも、わたしはこの街の水道の水は美味いと思う。
街の中を清流が流れている。川底の魚の影までよくみてとることができる。
わたしは田舎暮らしのよさを、自然と触れ合うことで堪能している。
水だけではない。空気もさわやかだ。
水、空気、川の流れ。街をとりまく山々の緑。もうすぐ入梅だ。山の緑はさらに濃くなっていく。傘を差してカミサンと散歩にでよう。
のどを腫らした。体がだるい。原稿は一枚も書けなかった。だらしないな。