11月10日 土曜日 時々雨
●カミサンは買いたての黒のコート。わたしは黒のトックリ。上にコーデュロイのシャツ。わたしのほうはあいもかわらぬイデタチだ。カミサンの後ろ姿は、いや前に回ってみても若く見える。
●異変はレジで起きた。レジ嬢に声をかけられた。
「いつも仲が良くていいですね」
「大きいのと小さいので歩いているから目につくでしょう」
冗談混じりに答えて、わたしはリックに買い物をつめだしていた。カミサンは支払をしながらなにかまだレジで話していた。
●「話がはずんでいた。なに、話してたの」
「お若いから、もしかして彼女」
そう聞かれたとカミサンはルンルン気分だ。
こちらは、ギャフン。いま流行りの年の差婚に思われたのだろう。カミサンが若く思われるのはうれしい。わたしが老けて見られるのは悲しい。
●デカチビコンビは今日もキャハハと笑いながら田舎町を闊歩した。
亭主の愛人ブラッキー
●カミサンは買いたての黒のコート。わたしは黒のトックリ。上にコーデュロイのシャツ。わたしのほうはあいもかわらぬイデタチだ。カミサンの後ろ姿は、いや前に回ってみても若く見える。
●異変はレジで起きた。レジ嬢に声をかけられた。
「いつも仲が良くていいですね」
「大きいのと小さいので歩いているから目につくでしょう」
冗談混じりに答えて、わたしはリックに買い物をつめだしていた。カミサンは支払をしながらなにかまだレジで話していた。
●「話がはずんでいた。なに、話してたの」
「お若いから、もしかして彼女」
そう聞かれたとカミサンはルンルン気分だ。
こちらは、ギャフン。いま流行りの年の差婚に思われたのだろう。カミサンが若く思われるのはうれしい。わたしが老けて見られるのは悲しい。
●デカチビコンビは今日もキャハハと笑いながら田舎町を闊歩した。
亭主の愛人ブラッキー