田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

忘れられた男

2007-11-13 23:09:27 | Weblog
11月13日 火曜日 晴れ
●ハナミズキが色づいている。きれいだ。わが町でいちばん長い街路樹のある通りだ。わたしはFデパートの正面入口で椅子にかけ、カミサンを待っている。こんなことは初めてだ。リックには、猫のエサと1 キロの佐藤の切もちを4袋。富士柿。重すぎてカミサンとデパートの食品売り場を見て歩く気力がない。一人寂しく待つことにしたのだった。

●正面から入店する人にジロジロみられた。わたしは、知らん顔を決め込んで、通りを行く車を見ていた。ハナミズキの紅葉のようすを観ていた。若いときには、樹木や草花、山野の風景にはこころひかれるようなことはなかった。それが、いまではどうだ。人に接しているより自然にひたっているほうが気楽でいい。カミサンはまだこない。

●紅葉したハナミズキごしに電気屋さんがみえる。あの脇に剣道場があった。あそこで、50年前にカミサンにであったのだ。カミサンはあのころと同じ体型を維持している。うらやましい。わたしは……。

      

●カミサンはまだこない。きょうは、男体山は見えるだろうか。初冠雪の写真を撮りはぐった。なんとかして快晴の日に男体山の雄姿をとりたいとカミサンは気お揉んでいる。帰りに日光連山の良く見える場所までいってみよう。そんなことをとりとめもなく考えているのだが、カミサンはまだやってくる気配がない。

●「ごめん、ごめん、パパがどこで待っているのかわからなくなって、探していたの」
ギャフン。こんなせまい田舎町のデパートだ。入口だって四箇所しかない。わたしを待たせておいた場所が思い出せなかった。……ということだった。


母校に行く

2007-11-13 22:07:39 | Weblog
11月12日 月曜日 晴れ
●喉をはらして一日、二階の部屋で寝て過ごした。喉をはらす、というのは、わたしは扁桃腺肥大で25のときに、摘出手術を受けた。でも喉の粘膜は相変わらず弱い。少し声を出し過ぎると直ぐはれる。職業病みたいなものだ。毎晩塾の授業のある日は、四時間くらいぶっつづけに英語のクラスがある。生徒がなかなかてごわい。つい、大きな声になる。声が枯れる。喉がはれる。

●一日寝ていると碌なことを考えない。だから極力眠るようにしている。でなかったら本を読む。大沢在昌、菊池秀行、井上雅彦、朝松健、香取俊介の本をよんだ。速読のできるおかげだ。一日にはかなりの本をこなせる。それぞれおもしろかった。

●母校の小学校で「戦争中の話」をすることになった。62年ぶりでくぐる母校の門。懐かしいな。12月5日までになにを話すか草稿をねらなければならないだろう。それとも、ぶっつけ本番でやろうかな。いずれにしても、楽しみだ。かたくななまでに、木造校舎を守りぬいている。全国的にも有名な校舎だ。小泉今日子が来て、CMを撮ったこともある由緒正しい木造校舎だ。