11月13日 火曜日 晴れ
●ハナミズキが色づいている。きれいだ。わが町でいちばん長い街路樹のある通りだ。わたしはFデパートの正面入口で椅子にかけ、カミサンを待っている。こんなことは初めてだ。リックには、猫のエサと1 キロの佐藤の切もちを4袋。富士柿。重すぎてカミサンとデパートの食品売り場を見て歩く気力がない。一人寂しく待つことにしたのだった。
●正面から入店する人にジロジロみられた。わたしは、知らん顔を決め込んで、通りを行く車を見ていた。ハナミズキの紅葉のようすを観ていた。若いときには、樹木や草花、山野の風景にはこころひかれるようなことはなかった。それが、いまではどうだ。人に接しているより自然にひたっているほうが気楽でいい。カミサンはまだこない。
●紅葉したハナミズキごしに電気屋さんがみえる。あの脇に剣道場があった。あそこで、50年前にカミサンにであったのだ。カミサンはあのころと同じ体型を維持している。うらやましい。わたしは……。

●カミサンはまだこない。きょうは、男体山は見えるだろうか。初冠雪の写真を撮りはぐった。なんとかして快晴の日に男体山の雄姿をとりたいとカミサンは気お揉んでいる。帰りに日光連山の良く見える場所までいってみよう。そんなことをとりとめもなく考えているのだが、カミサンはまだやってくる気配がない。
●「ごめん、ごめん、パパがどこで待っているのかわからなくなって、探していたの」
ギャフン。こんなせまい田舎町のデパートだ。入口だって四箇所しかない。わたしを待たせておいた場所が思い出せなかった。……ということだった。
●ハナミズキが色づいている。きれいだ。わが町でいちばん長い街路樹のある通りだ。わたしはFデパートの正面入口で椅子にかけ、カミサンを待っている。こんなことは初めてだ。リックには、猫のエサと1 キロの佐藤の切もちを4袋。富士柿。重すぎてカミサンとデパートの食品売り場を見て歩く気力がない。一人寂しく待つことにしたのだった。
●正面から入店する人にジロジロみられた。わたしは、知らん顔を決め込んで、通りを行く車を見ていた。ハナミズキの紅葉のようすを観ていた。若いときには、樹木や草花、山野の風景にはこころひかれるようなことはなかった。それが、いまではどうだ。人に接しているより自然にひたっているほうが気楽でいい。カミサンはまだこない。
●紅葉したハナミズキごしに電気屋さんがみえる。あの脇に剣道場があった。あそこで、50年前にカミサンにであったのだ。カミサンはあのころと同じ体型を維持している。うらやましい。わたしは……。

●カミサンはまだこない。きょうは、男体山は見えるだろうか。初冠雪の写真を撮りはぐった。なんとかして快晴の日に男体山の雄姿をとりたいとカミサンは気お揉んでいる。帰りに日光連山の良く見える場所までいってみよう。そんなことをとりとめもなく考えているのだが、カミサンはまだやってくる気配がない。
●「ごめん、ごめん、パパがどこで待っているのかわからなくなって、探していたの」
ギャフン。こんなせまい田舎町のデパートだ。入口だって四箇所しかない。わたしを待たせておいた場所が思い出せなかった。……ということだった。