◎本日の想像都市伝説（ネトゲ編）

ネットゲームにどっぷりはまっている。
もうどれくらいこんな生活をしているだろう。
夕方起きる。
一晩中ネット世界の住人となる。
朝眠る。

レアアイテムをマニアに売りさばき、なんとか極貧の生活をおくっている。
でもネットゲーム界では「神」と呼ばれていた。
生活を全てゲームに注ぎ込めば誰でも神になれる。
なにが神だ・・・

そんな時、ゲーム内で声をかける人物がいた。
「本当の神になりたくはないか？」
「このプログラムを使えば神になれるぞ」

そんな甘い誘いについついのってしまう。
たしかに神になれた。
ネットゲームの垣根をこえて、自分自身をネットに溶け込ます様な感覚。
あらゆるプログラムに侵入出来た。
マシン語は数字や記号ではなく、言語として理解でき、会話もできた。
まさに万能。

どれくらいネットにもぐっているだろうか。
１００時間？２００時間？
不思議と空腹ものどの渇きも感じない。

首根っこつかまれ強引にひっぱられた感じ。
目を覚ますと泣いている母と目が合った。
連絡のつかない息子を心配して上京。
大家に部屋を空けさせ、死地をさまよう息子を発見したらしい。
自我をプログラム化し、ネットに溶け込ますソフトのお話。