日常観察隊おにみみ君

「おにみみコーラ」いかがでしょう。
http://onimimicola.jimdofree.com

◎予知夢

2012年06月30日 | ◎これまでの「OM君」
私のかわいい娘はたまに予知夢を見る。
しかし、一応にしょうもない予言しかしない。
・おみくじをひくと「末吉」
・しじみのお味噌汁の中に開いていないしじみがある。
・アリが自分の踏み出した足の下に入りそうになって、あわててよける。
・となりのおっちゃんがクシャミをする。
等々。


寝ぼけ眼をこすりながら起きてきた。
どうやらまた予知夢を見たらしい。
「あのね、ビルがテロリストに占拠されるの。
たくさん人が死ぬの。」
「えっ、いつ?」
「クリスマスイブの夜。
ランニングを着たおっちゃんが裸足で走り回るの・・・」
「あっ・・・それママ分かった。
今日テレビで「ダイハード」やるのよ。それよ」
「なんだ~映画か~」
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◎恐れるストーカー

2012年06月30日 | ◎これまでの「OM君」
オレの職業は探偵。
大抵の仕事は引き受ける。
生活の為だ。
今、依頼主の女性と話している。
美人だが、どことなく生命感が乏しく、線が細い。
「ストーカーに付きまとわれています。」
とある喫茶店の店内。
背中合わせに座って話している。彼女の希望だ。この瞬間も付きまとわれているらしい。
「しばらく私の行動観察をしてください。
そしてストーカーの尻尾をつかんでください。」
どうやら相手の写真は無いらしい。


一週間、彼女の尾行及び行動観察をした。


打ち合わせの為に訪れた、先日の喫茶店に再び背中合わせで腰掛ける。
「どうでした。ストーカーの正体が分かりましたか。」
聞いていくくる依頼主。
「結果から申しますとストーカーらしき人物は見あたりませんでした。」
「そんな!昨夜、電車を待っている時、後ろに立っていたでしょう。鼻息を首筋に感じました。私怖くて怖くて。」
「見ていましたよ。しかし誰も後ろに立っていませんでした。」
「そんな・・・今だってあのテーブルからじっとこちらを見ているでしょう。」
テーブルを指さす。
指さしたテーブルを見る。
「いいえ、誰もいませんよ。ストーカーは存在しますか?
私の依頼より先に、一度、受診することをおすすめします。」
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