美容院にて
店員「いらっしゃいませ。こちらの席にどうぞ。本日はどのようにカットしましょうか」
店員は、イスに座った客にエプロンをかけながら聞く。
客「そこなんです」
店員「どこですか」
客「今、悩んでます」
店員「毛先をそろえる程度でいいかなとか、どんな髪型にしようかなという悩みですか」
客「違うんです。僕、彼女に振られそうなんです」
店員「それは一大事ですね」
客「そうなんです。彼女が言うんです。あなたの頭でっかちの所が嫌いって。僕、七三分けですけど、これ以上、頭を小さくしようと思ったら、やっぱりスポーツ刈りになっちゃいますよね。僕、スポーツなんてしないのにスポーツ刈りっておかしいですよね。美容師さん、どうですかね。おかしいですよね」
店員「スポーツ刈り自体は全然ありだと思います。安心してください。でも彼女の言っている問題は、その対処法で合ってますか?」
客「全然、合ってますよ。頭がでっかちなんでしょう。つまり、頭蓋骨の容積を小さくする事は不可能だから、頭の容積を小さくしようと思ったら、髪を切るしかないでしょう。僕、間違ってますか?」
店員「難しい問題ですね。難しいとされるABC問題の証明よりも、さらに難しい問題なのかもしれません。ただ、私が今現在お客様におすすめする髪型は、すいて、毛先をカットして、七三分けを維持する事です。もう一度、冷静になった彼女とお話されてみてはどうでしょうか。個人的には、スポーツ刈りになって彼女に会うと、火に油を注ぐ格好になると思います」
客「そうかな。まあ、髪の毛をすいたら、それだけで微妙に容積は減るから、まあ、要望に沿う格好にはなるか……じゃあ、それでお願いします」
店員「かしこまりました(大丈夫かな……大丈夫じゃあ無いだろうな……)」
店員「いらっしゃいませ。こちらの席にどうぞ。本日はどのようにカットしましょうか」
店員は、イスに座った客にエプロンをかけながら聞く。
客「そこなんです」
店員「どこですか」
客「今、悩んでます」
店員「毛先をそろえる程度でいいかなとか、どんな髪型にしようかなという悩みですか」
客「違うんです。僕、彼女に振られそうなんです」
店員「それは一大事ですね」
客「そうなんです。彼女が言うんです。あなたの頭でっかちの所が嫌いって。僕、七三分けですけど、これ以上、頭を小さくしようと思ったら、やっぱりスポーツ刈りになっちゃいますよね。僕、スポーツなんてしないのにスポーツ刈りっておかしいですよね。美容師さん、どうですかね。おかしいですよね」
店員「スポーツ刈り自体は全然ありだと思います。安心してください。でも彼女の言っている問題は、その対処法で合ってますか?」
客「全然、合ってますよ。頭がでっかちなんでしょう。つまり、頭蓋骨の容積を小さくする事は不可能だから、頭の容積を小さくしようと思ったら、髪を切るしかないでしょう。僕、間違ってますか?」
店員「難しい問題ですね。難しいとされるABC問題の証明よりも、さらに難しい問題なのかもしれません。ただ、私が今現在お客様におすすめする髪型は、すいて、毛先をカットして、七三分けを維持する事です。もう一度、冷静になった彼女とお話されてみてはどうでしょうか。個人的には、スポーツ刈りになって彼女に会うと、火に油を注ぐ格好になると思います」
客「そうかな。まあ、髪の毛をすいたら、それだけで微妙に容積は減るから、まあ、要望に沿う格好にはなるか……じゃあ、それでお願いします」
店員「かしこまりました(大丈夫かな……大丈夫じゃあ無いだろうな……)」