日常観察隊おにみみ君

「おにみみコーラ」いかがでしょう。
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◎本日の言い間違い。「恨みっこなしよ」

2020年04月12日 | ◎これまでの「OM君」
言い間違いシリーズ。

「恨みっこなしよ」を「にらみっこなしよ」と言い間違い。
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◎本日のショートショート「仮面の男」

2020年04月12日 | ◎本日の想像話
仮面の男


 私はデジタルの呪縛から逃れようとしている人間だ。パソコンは持たず、スマホも持ってはいない。しかし、それだけでは万全ではない。デジタルの包囲網は恐ろしく周到に私の足下に忍び寄る。
 買い物は現金で行う。ポイントカードは利用しない。移動する場合には自転車を使う。五十キロ程度なら日帰りで往復する事も可能だ。長距離になる場合には乗り合いバスを乗り継いで移動する。出来るだけ防犯カメラに写らないようにするための行動だ。
 最新の防犯カメラには個人認証機能をそなえたものもある。個人の顔を捉えるのだ。私は回避するためにシリコン製のマスクをかぶっている。私が立体データを作成して入力してマスクを作った。外出時には架空の人物になりすまして外に出る。
 このマスクを付けてから街中で声をかけられる事が増えた。
「きんちゃん、また飲みに来てよ」
「きんちゃん、最近どう」
「きんちゃん、久しぶりだね」
この街には、私の作ったマスクそっくりの「きんちゃん」という人物がいるらしい。
 私は個人的にきんちゃんに興味がわいてきた。
「きんちゃんじゃない。一杯飲みましょうよ」
 私は夜の街でそんな声をかけてくる魅力的な女性の前で立ち止まってしまった。
「一杯おごるよ。君の名前なんだっけ」
「もう冗談ばっかり言って。明美よ。忘れたの」
「忘れるもんか。行こうか。どの店?」
「また」
 にっこり笑いながら明美は親しげに話しかけてくる。しかし、私は違和感を感じた。明美はきんちゃんの事を全然知らないように感じた。
私は明美を確かめるように、自分の想像したきんちゃんを語り出す。
きんちゃんは芸能関係の仕事。
とある大ヒット有名映画の脚本を書いた。
その有名映画の次回作を考えている。
次回作の構想の意見を明美に求める。
彼女はどの話にも昔から知っている感じのリアクションを崩さずに話を合わせてくる。
私は架空のきんちゃんを演じきり、気持ちよくその夜は帰宅した。


 数日後の朝、私の名前と共に玄関を叩く音で目を覚ました。私は二日酔いのけだるさと共に玄関の扉を開ける。
そこには五人の男が立っていた。
「警察だ。某日の銀行強盗の罪で逮捕する」
私の手首には冷たい手錠が架かっていた。
 
 私がデジタルから逃げていたのは自分の犯した罪から逃げるためだった。
 デジタル情報から隔離した生活をしていた私だけが知らない事が世の中では流行っていたらしい。私がネットカフェで作ったマスクのデータが流出したらしい。若者がいたずらでマスクを多数量産したらしい。それが実在するきんちゃんの目に留まったのだ。きんちゃんはお金持ちで、犯人を探しにかかった。偽物のきんちゃんを探していたのだ。そんな折り、明美が私を見つけた。その夜の内に私には尾行がつき、すぐに私の悪事はきんちゃんにも、警察にもばれてしまった。

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◎呼び出しが込み合う「えずきちゃん」

2020年04月12日 | ◎これまでの「OM君」
呼ばれて 
飛び出て
ジャジャジャジャーン
くしゃみやあくびで呼ばれる魔人。

「えずきちゃん」はえずくと出てきます。
中高年の歯磨きタイムに呼び出しが殺到します。

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