-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

畑沢の大きなブナの樹が枯れていました。

2016-11-16 16:56:54 | 自然

 平成28年11月13日に畑沢へ行ったときに、午後から自由な時間ができましたので、近くの山を散策しました。その時に驚くべき光景を目にしました。私が畑沢で最も太いブナであると思っていた樹が枯れていたからです。畑沢には結構、沢山のブナが生えています。特に大平山の宝沢山の上部は一面がブナ林です。しかし、それでも樹齢百年程度で、幹回りが30cm程度です。ところが、中畑沢の稲荷神社周辺のブナは、幹回りが50cm以上の樹が5、6本立っています。その中の一本は幹回りが7、80cmはあるような大木です。樹齢は二百年を超えているのではないかと根拠もなく推測しています。それが、何ということでしょう、枯れていました。まだ大地にしっかりと立っていますので、幹を見ただけでは分かりませんが、見上げて枝を見ると葉が全くありません。さらに大きなサルノコシカケが生えています。完全に死んだ姿でした。この樹は、私が子ども時代から大木として尊敬して止まない存在でした。この樹を見ると稲荷神社さえも崇高に感じました。5mぐらいの高さに洞があり、夜、寝付かれないでいると、この樹の方向からヨタカの鳴き声が聞こえていましたので、この洞に棲んでいるのだろうと布団の中で想像していました。

 巾が20cmもあるサルノコシカケです。生え始めてから何年も経っているようです。ということは、今年になってからブナが枯れた訳ではなくて、もっと前に枯れたというとです。山形県一帯が楢枯れとなり、楢の仲間(ブナ科)である畑沢のコナラ、ミズナラ、栗が次々と枯れました。同じ仲間のブナも枯れるのではないかと心配でしたが、どうもブナは大丈夫だと思ったのですが、この一本だけは枯れました。

 幹の上の方には、違うキノコも生えていましたが、私には何のキノコかが分かりません。ただ、美味そうに見えたので、もしかしたら食べられるのかもしれません。でも、手が届きません。

 

 さて、いつごろ枯れたのだろうと、3年前の写真を調べました。写真の左側に枝だけ見えているのが、この樹です。やはり葉がありません。既にこの時は枯れていたようです。しかし、幹にキノコが見えませんでしたので、枯れたことに気が付かなかったのです。私が退職して畑沢への関心を示した4年前には、枯れていたのかもしれません。永年の間、畑沢を顧みなかった私の罪深さが、この樹を枯らしたような罪悪感が私を襲いました。

 

 

コメント (2)
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