畑沢の思い出をまとめていましたが、どうしても昔のスキーを説明する絵がほしくなりました。ところが、きちんと書かれている本やネットがありませんでしたので、とうとう自分で書いてしまいました。真面目にこつこつと書くのが苦手なものですから、大変な苦労をしました。ネットにあった朧げな写真を基にして、適当に手を加えました。それでも何とか出来上がりましたので、勿体ないと思ってブログで活用することにしました。
昭和30年代、畑沢の子どもたちの冬は、スキーで明け暮れました。スキーは、今とかなり違います。先ずスキーの板は、そのまま「板」だけでした。今のようにエッジに鋼鉄など付いていません。しかも、お下がりで何人も使っていますので、エッジ部分はすり減って丸くなっていました。とても「エッジを効かせる」ことは出来ません。従って曲がることができないので、上から一直線に滑り降ります。いわゆる制御不能です。一か八かの掛けみたいなものです。テレマークなどとハイカラな滑り方を知っている子どもはいませんでした。
靴はいつも履いているゴム長で、スキー靴などは特別に恵まれている子どもです。ゴム長をスキーに連結させる金具(今風にはbindingビンディングと言います。)は、パチンコと呼ばれるものです。勿論、正式な名称ではありません。ゴム長をスキーに載せた後で、固定する時に金具を「パチンッ(コ)」と締めるので、このように呼ばれたようです。実に適切な命名です。ところで、本当の名称を知っている方がいましたら、どうか教えて下さい。
パチンコは、踵を固定することができません。その意味でも曲がることは益々、困難です。でもお金を出せば踵を固定するオプションを購入することもできました。私も買ってみましたが、今度は技量が及びませんでした。