2月下旬から次第に春に向かったような天気になってきました。前から考えていたことを実行に移すことにしました。令和4年3月3日(木)も快晴。畑沢で裏山を見ると、陽光が燦燦と雪原に降り注いでいます。できることなら、作業などしないで、そのまま山スキーで山中を彷徨(さまよ)いたいくらいです。
遊びたい気分をぐっと我慢して、目的を果たさなければなりません。長い間、チャンスを待っていて、ようやくこの日がやってきたのです。待っていた条件は、十分な積雪があって、ある程度に気温が上昇して雪が締まり、天気が良いことです。すべて条件が満たされています。
この日の作業は木の剪定です。「木」と言ってもただの木ではありません。その木はほぼ私の人生とともに始まっていますので大木です。私の家では「もみの木」と言っていましたが、正しい種名は分かりません。四方を山に囲まれている畑沢でただ一つ無限の広がりを持つ青空へ向かって、真っすぐに伸び続けました。地上近くでの幹周りは優に2メートルは超えるほどになっています。高さは20mぐらいかもしれません。単に上へ伸びるばかりでなく、横方向へも枝を伸ばして、畑の日差しを広く遮ってしまいました。30年ほど前にも一度だけ下側の枝を剪定したのですが、その上の枝がそれ以上に伸びてしまいました。
十分な積雪が必要なのは、木が高いので梯子の高さだけでは届かないからです。雪が締まっていないと、梯子がぐらつきます。少し気温が上昇しないと、高い木の上では風が冷たすぎます。
梯子を上って、前に切った枝に手をかけ、そこからは枝に足を載せながら上を目指しました。地上から10m以上にはなったでしょう。高所恐怖症の私にはとんでもない高さです。命綱を枝に絡ませて恐る恐る鋸で10本以上の枝を切り落としました。あー怖かった。下に降りて、記録写真です。これから何十年後に剪定することになるのでしょう。生きているかなあ。