令和4年3月27日(日)、雪の状態を確認するために、畑沢へ行きました。この時期は雪が急速に解けますので、水路に落葉などが大量に流れてきます。その落ち葉が池の取水口を塞いでしまったことが、これまで何回もありました。落ち葉を取り除く必要があります。
取水口は分厚い雪で覆われていて、スコップで1m以上も掘り込んでやっとたどり着くことができました。案の定、落ち葉がしっかりと取水口を塞いでいました。畑沢へ行った甲斐がありました。無事に取り除くことができました。
平場にはまだしっかりと雪が居座っていますが、斜面では雪が滑り始めています。山の木々の周囲は、真冬でも丸く穴が開いています。2月下旬ごろまでは、雪の粒々は互いに粘着しているように結びついていますので穴が拡大することはありませんが、気温が上昇し出すと結晶の形が大きく変化して、粒々間の結びつきが極端に弱くなります。木の周囲の穴は重力で下に引っ張られて穴が裂け、隣の穴と連続して拡大します。山の一面が白かったのが黒白模様になってきました。
この山は急斜面になっていますが、幸い木々が十分に成長して雪崩が生じるのを抑えています。今から63年前に斜面全体が伐採されて、翌年の3月に大雪崩がありました。それから何十年もの間、木々が成長するまで毎年、大雪崩が生じるようになり、畑沢では「なでつぎ山」と呼ばれるようになりました。「雪崩付き山」の意味です。