前回の(その4)で、山形市大平地区の雪椿を取り上げて、「これぞ本物の雪椿」を勉強しました。今回はまったく反対に「これは絶対に雪椿でない」我が家(山形市内)の雪椿を取り上げます。
何十年も前から我家の庭に植えられている椿については、どんな種類であるかも関心なかったのですが、今回、雪椿を知るためにじっくりと観察しました。
今年は4月下旬からは中々、畑沢へ行きにくい状態が続いていたのですが、我家の椿だけはじっくりと観察できました。花は極、普通に見慣れた形をしています。花の基部は互いに絡み合って弱い漏斗状になっています。
我家の花ですからすっぱりと花びらを切り取ることもできます。雄しべの全体が見え、雄しべの根元が互いにくっついているのが分かります。所謂、「筒状になっている」と言うのでしょう。典型的な藪椿(ヤブツバキ)系統です。雪椿との違いは花だけからも分かります。
葉を見てみましょう。裏と表です。雪椿の葉と違って葉柄が長いことが分かります。
これだけでも雪椿と雪椿には大きな違いがあることが分かります。私でもこれなら区別できます。