-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

オオウバユリ

2015-02-13 20:36:08 | 自然

 とても大きな葉です。昔は見たことがなかった気がするのですが、20年前辺りから見かけるようになった気がします。蕨畑に蔓延(はびこ)るようになったので、一体、どこからか来た外来種かと憎々しくさえ思っていました。そして、長い間、名前が分からずにいました。

 最近、尾花沢市牛房野の星川茂平治氏のお宅を訪ねたときに、同氏が書かれた「牛房野歴史物語付録 おやじの寝言」を貸して下さいました。家に帰って読み始めたところ、その面白さの虜になってしまいました。同氏が過ごした少年時代の風景が、飾らない文体で目に浮かぶように描かれています。年代が少し違いますが、少年時代の姿は私達と共通しています。皆さんにも是非、お勧めしたい図書です。残念ながら、県内の図書館では東北芸術工科大学にだけありました。尾花沢市立図書館にないのが残念です。さて、その本にウバユリのことが書いてありました。当然、可笑しくて吹き出したくなる光景が出てきますが、その内容から畑沢で見た「何だか分からない植物」に結びつきましたので調べたところ、とうとう謎が解けました。畑沢の分からなかった植物はウバユリでした。ただし、ウバユリの仲間と言うのが正解で、正しくは「オオウバユリ」でした。ウバユリは本州の西側、オオウバユリは本州の東側と北海道に分布しているそうです。説明には、「ウバユリは……どうのこうの、オオウバユリは……どうのこうの」と書かれていましたが、面倒なので、分布区域だけか畑沢のものはオオウバユリということにしました。

 以前はこの大きな葉を見て、私は安易に「サトイモ科」の植物と勝手に思い込んでいました。里芋とは似てはいませんが、水芭蕉や座禅草にも似ているような気がしたのです。ところが、全くの見当違いで「ユリ科」でした。ユリは、単子葉植物ですから、「維管束がどうのこうの、葉脈は平行に走っている…」と言うことになるのですが、オオウバユリの葉脈は平行に走っていません。むしろ、双子葉植物のように網目状になっているかと思います。どう見ても単子葉植物には見えないのですが、そうだと言うのですからそうなのでしょう。サトイモ科も単子葉植物だと言うのですから、まっいいかです。

 このオオウバユリは食べられるのだそうです。ユリのように根茎に澱粉が蓄えられているそうで、掘り起こしてすりつぶすと澱粉を取り出せるそうですので、今度は「憎たらしく」思うことなく優しい目で成長を楽しみ、大きくなったら一網打尽に食べてみます。これで、畑沢での楽しみも増えました。

 


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