-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

畑沢にも頁岩(けつがん)の層がありました。

2017-05-13 16:56:17 | 自然

 平成29年5月2日、背中炙り峠の楯を調べるために、林道を通って三の切の奥部に入った時に、道路の山手に見たことがない岩がありました。畑沢の表層地質は殆どが凝灰岩で、千鳥川沿いに川が運搬した土砂があり、大平山の山腹から上に流紋岩がどっかりと座っています。その外の地質は見られないものと思っていました。このことは、平成25年に投稿した「尾花沢畑沢の表層地質」を御覧ください。

 今回、見つけた岩は、凝灰岩の特徴も流紋岩の特は徴も備えていないのが、離れた場所から見ただけで感じてしまいました。などと言うと、私がとても鋭敏な感覚を持っていかのようですが、正直に申しますと、これまで何回も同じ場所を通っていながら、全く気が付かなかったのです。実は私の眼は節穴なのです。それでも、やっと気が付いただけ救いがあります。一見、流紋岩のように一方向に割れやすい性質を持つようで、横に長くなっています。凝灰岩は表面がざらついていますが、これは平滑になっています。今まで、どうして気が付かなかったか不思議なくらいに特徴的です。車を降りて近づきました。頁岩(けつがん)であることが直ぐに分かりました。頁岩とは、海底などに泥が堆積して固まったものだそうです。この名称の由来は、本のページをめくるように層に沿って割れやすい性質を持つことから来たそうです。こんな知識をインターネットで知ることができます。私は、「けつがん」の発音から良からぬことを想像していましたが、今は恥じ入っています。頁岩には、しばしば大昔の化石が含まれていることがあるようです。畑沢でも化石が出て来るかもしれませんが、私は発掘する根気はありません。どうぞ、興味のある方が頑張って下さい。

 近くに地層が露出している所がありました。普通なら地層が露出していることはないのですが、昭和25年に沼沢へ林道が作られたときに、崖が削られたようです。頁岩の地層は厚いものではなくて、1m程度見えました。露出していた部分的な範囲では、少なくとも南から北へ向かって上に向かっているようでした。下の写真では、左から右へ上がっています。

 さて、この頁岩は果たして畑沢に全く関係ないものでしょうか。上述した畑沢の表層地質で調べると、畑沢の表面には表れていませんが、畑沢の東側に隣接している細野地区の南部と、畑沢の西部に隣接している村山市中沢の道玄に頁岩の表層地質がありました。つまり、畑沢の両隣に頁岩があるのです。畑沢は頁岩の上に凝灰岩と流紋岩がどっさりと乗っかっているので、表面に出てこないだけのようです。しかし、かなり深部にあるので、こういった切り崩された崖にだけ出て来るようです。


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