★東京ダモイ 鏑木蓮
第52回江戸川乱歩賞受賞作
舞鶴港で、白人女性の死体が発見された。
年配の女性のその死は、
戦後のシベリア抑留兵の強制収容所内で発生した、
不可解な殺人と繋がっていく。。。
現代と60年前の出来事を交差させて、
謎が解き明かされていく様は、丁寧に描かれていて、
落ち着いて読むことができ、深みも感じられ、面白かった。
ただ、半世紀を越えて、人の心も様々に変化して、
時効も過ぎてしまった罪は、それほどまでに重要なのか?
と、犯行の動機に、ちょっと疑問だったりもするのだけれど。。。