殺人鬼フジコの衝動 |
一家惨殺事件のただひとりの生き残りフジコは、その時10歳。
犯人は未だに見つかっていない。。。
伯母に引き取られ、何とか平凡に暮らし始めるのだが。。。
どこで、何が、彼女を狂わせたのか。。。
フジコは殺人鬼と化していく。。。
どんどん殺されていく人物になぜか同情が沸かない。。。
かといって、フジコにもあまり、いい感情を抱かない。。。
でも、ドロドロの世界に落ちていくフジコに目が離せない。
「嫌われ松子の一生」を髣髴させる物語で、
あがけばあがくほど、
ずるずると、引きずりこまれるように落ちていく人生しか送れないフジコ。
他人事ではなく、ふと、自分の人生を振り返ってみると、
あの時、なぜ?どうして?。。。。と思うような場面があったりする。。。
自分では、どうすることもできない、というか、
1歩を踏み出せなかったり、1歩を思いとどまることができなかったり。。。
スイスイと、順風満帆に送れる人生、あこがれるのですけどね。。。
私の満足度★★★★☆