8月関東支部運転会報告
変化の予兆を感ずるJAMと運転会
会員番号31-117
岸田 弘 様
8月の関東支部運転会は、毎年恒例のJAM主催の国際鉄道模型コンベンションに参加しての開催です。
今年で11回目の開催となるコンベンション。主催者側の運営方針の変化や参加費の負担増等から参加者側の不協和音が聞こえる中、OSLSCは今まで通り「ライブを楽しむ/ライブ仲間増やす」の基本コンセプトを貫き、OSさんの全面的支援をいただきながらの開催となりました。
恒例の開催前日のレイアウト敷設には、今まで通り「参加できる人が手伝う」の精神で9人も集まり、奈良から運ばれた線路を敷設して行きます。今年はOSLSCとしてのクリニック参加と体験運転会を無くしたため、7.5吋レール+モーガルがなく5+3.5吋レール一周だけとなり、作業開始1時間ほどで作業完了し、メンバーは屋内のOSブースの展示の手伝いに…。
本心は今回発表のC62を少しでも早く見たいため…。真っ先に展示を終えたC62を囲んで特別内覧会が始まりました。「やっぱりC62はバランスの取れた機関車…/標準品の配管はどこまでやるのかな」と好き勝手な評定が…。
▲武田さんのトラムがデビュー
初日20日には、この日発売の「とれいん」誌で連載が始まった武田さんのトラムがデビュー。ご長男お気に入りの自動車と同じオレンジ色に塗られた車両が快調に走り回っていました。
20・21日と午前中娘に自動車を取られた岸田はこの2日間は午後からの参加となりました。連続酷暑の影響か参加メンバーと車両が少なく、時々レイアウト上に走る車両が無くなることが…。 ▲小田急10000系デビュー 「これはチャンス!」とこの日のために間に合わせた小田急10000系を駐機線に置き、早速試験走行を開始しました。スケールは1/10としたため直径90mmのロケット用3等客車の車輪とアルミ引抜材で組み立てた台車は、トラブルなく走ることが確認できました。金属加工の腕も工具もない者として、長崎電軌3000系と同様シナベニヤにリブを挟んでパネル状とした側面と屋根、アルカタ材(西洋桐)を積層した展望席・運転席と、木工加工だけで組上げたボディに塩ビシートで曲面ガラスを形づくり、何とか10000系の特徴ある複雑なカーブが表現できたと思います。3日間30℃を超える炎天下、メンバーのSLが度々休憩する間を縫って走り続けることができました。 ▲パワーユニットを組み込んだ乗用台車と連結 ブリタニアで参加した柳町さん。初日午後から給水配管にトラブル発生。配管を追って原因を探ったのですが結局主因が分からずOSの帰りの車に乗せて緊急入院することが決定。22日に見物に来たお嬢様夫婦は、武田さんのトラムを借りて運転を楽しんでいました。 ▲配管詰まりをチェック 家族での参加は吉岡さん。洸君の運転で親子3人がライブの楽しみを見せてくれました。 ▲家族の笑顔を乗せて/吉岡さん 21・22日には、小型蒸気機関車製造者協会主催のクリニックに司会内山さん、パネラー吉岡さんが参加し、全国で活躍するクラブの代表6人から、活動状況や仲間との交流について映像を中心にしたクラブ紹介がありました。パネラーもメンバーも複数のクラブに所属しながら、それぞれに楽しんでいることが伝わってきました。 ▲クリニックで司会する内山さん ▲各クラブ代表のパネラー ロケットで参加の玉田さん。相変わらず快調に走らせた後、屋内展示場に行ったまま長い時間涼んでいました。 ▲JAMでも快走/玉田さん 3日間連続参加の佐藤猛さん(T5)。3日目は友人に運転指導。確実にライブ熱ウィルスを植え付けていました。 ▲友人に運転指導/佐藤猛さん JAM初参加の成田さん(C21)。親族の見守る中自慢の愛機を披露した後、乗車と体験運転を繰り返し、皆さんで楽しんでいました。 ▲親族に見守られて/成田さん 今年も屋内に個人ブースを出展した青木さん。パワーユニットを利用したDF50、紙製C62は、展示スペースの真ん中に鎮座していましたが走る姿が見られなかったのが残念です。 ▲個人出展の青木さん この暑さの中、機関車を持ち込まず参加したメンバーも多かったのですが、岩岡さん、佐藤透さん、鶴見さん、石川さん、名古屋の駒田さんはレールの敷設・撤去にまで参加していました。 メンバーの集まりがバラバラとなったため、結局集合写真はレール撤去の後となりました。メンバーはこの後、屋内展示のOSブースの撤去までを手伝い、「後は車に積むだけ」との藤坂さんの声で解散。皆さん酷暑の中お疲れ様でした。 ▲3日間を終えて記念写真
※今年はお盆時期の1週間後の開催となり観客動員の変化に注目しましたが、時期のズレか酷暑か不況かの原因は分かりませんが、参加グループ、観客数共少なく、炎天下の屋外運転場の見学者も大幅に減っていました。事務局発表で3日間の観客数は36,000人余。6年前の48,000人余に比べ25%も少なかったようです。
このような変化に合わせ、JAMだけでなくOSLSCの参加の仕方も変化が必要のようです。
(一部写真提供 内山利晶様)