3月「東北LSC運転会」参加報告
各地からメンバーが集う、手づくり運転会。
会員番号31-117
岸田弘
3月23日(日)仙台市の南隣、岩沼市にある「ハナトピア岩沼」で開催された「東北LSC定期運転会」に参加してきました。
東北LSCは、仙台市の佐藤仁作会長を中心に13人の会員で構成し、年2回の定例運転会の他、各地のイベントに呼ばれて、年間20回もの運転会を実施しています。「ハナトピア岩沼」での、春と秋のイベントにも毎回呼ばれています。常設の運転会場がないため、メンバーが線路(OS 3.5+5吋)を持ち寄る手づくり運転会で、古川駅でのイベントでは900人もの運客をしたとのこと。
OS関東支部の運転会では、メンバーは会場に到着次第車両を駐機場に降ろし、蒸気上げ等の運転準備を始めますが、東北LSCの皆さんは、会長が荷室に積んだカセットコンロで沸かすコーヒーを飲みながら、先ずは談笑。そして、車両を降ろす前に集合写真の撮影です。
線路は広大な公園の中の、すり鉢状の「中央花壇」の周りに、一周170mの本線と待避線、長い側線3本が敷かれ、ゆったりと運転が楽しめるようになっていました。
関東支部からは武田さん、栁町さん、岸田の3組が参加。栁町さんは、1930年ドイツで鉄道での速度競争の中で登場した、「レール・ツェッペリン」を初披露。実機同様プロペラの推進力で、爆音を上げ走り回っていました。ちなみに実機は「むき出しのプロペラの危険性と騒音」で実用化に至らなかったそうです。
秋田市の尾内さん(ドルテ)は、乗用台車のブレーキ装置をエアタンク+シリンダーで空気制動化していました。装置を考え加工することを楽しんでいるようです。
会長の佐藤仁作さんは、S6で参加。安定した走りで運客を楽しんでいました。さらに5歳の孫の拓斗くんのために、自由型電車を製作、拓斗くんもママや見物の子どもたちを乗せて、上手に運転していました。
郡山市の佐藤学さんは、コッペルで参加。さらに、OS・C62も所有されているとのこと。
多賀城市の藤原さん(C21)は、上山市の友人柴田さんの協力で蒸気上げをし、単機での走行を楽しんでいました。新しい機関車、新しい運搬専用車両を見ると、かなりの熱が入っているようです。
佐藤文宣さんは、大型バンの荷室を倉庫代わりにしているそうで、この日は車の横でT5をテスト台に乗せ、蒸気テスト。声をかけるとE4・MAXは下さないとのこと。結局、皆のために線路だけを運んだようです。
仙台市の猪股さんは技巧舎のD51で参加。技巧舎の機関車が組めたら、もう一台のOS・C62は、簡単に組めたと思います。
関東から参加の武田さんは、「旋盤を買って機関車を造る」と意気込んでいる仙台市からの見学者に、「まずはOS機で構造と走らせ方を経験して…」とアドバイス。自分のコッペルを提供して「走る楽しみ」を体験してもらっていました。
岸田は、妻と一緒に小田急10000型で参加。東北ではロマンスカーを知っている人が少ないようで、「何の車両かな?」と、珍しがられ喜んでもらえたようです。
東北各地から集まる「東北LSC」。ひとり一人の個性が光る楽しい運転会でした。