2日続きの運転会/それぞれのC62が集う
会員番号31-117
岸田弘
4月6日(日)の蘇我運転会は、「午前中晴れ、午後は雨」という、なんとも不安定な天気予報の中で開催されました。「それなら雨の降らない内に」とメンバーは早めに「花の駅そが」レイアウトに集まりました。
軸動ポンプの不具合からピストンのOリングの不具合が見つかった大島さんのC62は、OS病院を退院してしばらくぶりの入線ですが、入院の間に運搬用の車両が「プラグインHV車」に替わり、荷室の床が地上高80㎝となり、その積み降ろしのために補助リフターを製作していました。
補助リフターを使って積み降ろし
その様子は写真のように、荷室から引き出す時はコロで受け、親リフターを下げて脚立に仮置きした後補助リフターを外し、最後は親リフターで受けて移動するという、パズルのような手順で積み降ろしをします。一連の作業を見ていると、大島さんならではの知恵と工夫に満ちています。
この日は、発売と同時に購入した馬場さんのC62が、組立に2年を掛けて初入線。運搬用のフレームはアルミチャンネル製。お隣りでは、西本さんが、塩ビコーティングの丸パイプのフレームから同じC62を引き出しています。大島さんはコンパネ製と、運搬用フレームだけでもそれぞれの対応の違いがあるのに気づきました。
アルミチャンネルの馬場さん
パイプフレームの西本さん
機関車が駐機場に出揃ったところで朝礼です。今回は理事長の武田さんが奥さま孝行のため海外旅行中で、大西さんが代行を務めます。「今日も無事故で」を確認し走行開始です。
駐機場に勢揃い
大西さんを囲んで朝礼
3台のC62が揃うと運搬用フレームと同様、機関車の造り込みも3人三様。そこで機番選択の理由を聞いて回りました。
大島さんの「C622」は、「有名で梅小路に実機があり、いつでも確認できるから」とのこと。機関車退院後の様子が気になり、真っ先に沙桜里ちゃんを乗せて自由走行線を走り、問題がないことを確認していました。
花畑をかすめて/大島さん
馬場さんは「C627」。「子供の頃常磐線平機関区にいた機関車で、2つのヘッドライトが記憶にあるから」とのこと。快調な走行で満面に笑みを浮かべ、楽しそうに走り回っていました。
思わず笑みが/馬場さん
西本さんの「C6215」は、「一番ゲージで組んだワダワークス機と同じ/地味な機関車で他人からあれこれ言われず造り込めるから」とのこと。細部まで加工を加えた機関車が奥さまを乗せた客車を引いて、順調に走り回っていました。
奥さまと一緒に/西本さん
銚子電鉄応援隊員の鈴木さんは、8.4分の一、デハ501を初入線させていました。実機は全長12mの小型機ですが、8.4分の一だとかなりのボリュームです。
銚子電鉄・デハ501初入線/鈴木さん
お昼頃には黒い雲が東の空から流れて来たので、雨の降らない内に集合写真を撮りました。
雨の降る前に集合写真
午後からは、雲の動きを見ながら早々に運転開始。一年振りにクラウスで参加の近藤さん。小さな罐での圧力維持に午前中ずっと苦戦していましたが、馬場さんのC62を借りて運転すると、比べようがないほどの余力で走り回ることに気づき大満足。パパの奮闘を心配していた同行のお嬢さんが特に喜んでいました。
手こずるクラウスを横目に/近藤さん
運客線は、雨の心配からかお客さまがいつもの半分。それでも守田さんのC21がフル稼働。撮り鉄のお母さんが盛んにカメラを向けていました。N700も武田さんに代わって加納さん、大西さんらが運転します。
今日も運客に大活躍/守田さん
撮り鉄家族
みんなの笑顔を乗せて
午後遅くには、準会員の河村爽汰くん(小4)が参加。岸田の小田急10000型で、「一定の速度で走る運転」の訓練をしました。まだ、速度計を見てしまい、風景の動きから速度を感じ取るのは、難しいようです。
後継者育成中/河村爽汰くんと岸田
この日の運客は588名。終了間際の14時30分頃から大粒の雨が襲来。全員で一斉撤去が始まりました。メンバーのチームワークでスムーズに撤収を終え、先月紹介した「自動充電装置」をセットして、解散しました。