行ってきました神戸まで
会員番号31-117
岸田 弘 様
今年4月から各地の運転会を求め渡り歩いているジプシー会員、今月は神戸フルーツ・フラワーパークにまで遠征し、ミニSLフェスタに参加してきました。詳しい運転会報告は関西のお仲間に譲り私は遠路参加の報告を…。
昨年5月末の第一回フェスタの様子を会報で知り、「レールや機材を持ち寄り、設置から運営まで参加者が知恵と力を合わせて運転会を開催する」という趣旨に共感すると共に、「ヨーロッパの宮殿のような建物の前に長大な線路を敷設し、沢山の仲間が運転を楽しんでおられる様子に、一度は参加して見たい」と思っていました。
とはいえ片道570㎞。おやべよりも120㎞も遠く、高速道の経路検索をすると「首都高-東名道-伊勢湾岸道-東名阪道-名神高速-京滋バイパス-中国道-山陽道」と東名道の名古屋までしか行ったことのない私には、全く初めての道路名ばかりです。渋滞と長距離運転が苦手で、何時も目的地までは鉄道・飛行機で行きレンタカーを利用していた私に取っては未経験の世界です。法隆寺や高松、福知山に出掛けている武田さんや青木さんに聞くと「ゆっくり時間をかけて行けばよい」とのアドバイス。発想を変えて「3連休と1,000円高速を利用し運転会後、瀬戸大橋-大鳴門橋-明石海峡大橋を回って彦根に泊まり4日目の平日に中央道経由で帰る」という大計画を立て、妻を誘うと「一緒に行く」となって主催者の内山さんに参加申し込みをした次第です。
21日(土)は、複雑な経路案内をカーナビに任せ、東京-FFPの渋滞予想を入れた所要時間予測7時間45分に休憩を含め10時間を予定したのですが、3か所の事故渋滞に次々巻き込まれ、結局12時間30分も掛ってしまい到着した時は交流会も終了し、ホテルのレストランも終業していました。
翌22日早朝、ホテルの窓から空を見ると「曇り後雨」の予報に反し薄日が差し、ホテル前の広場には長い線路が見えました。朝食後機材を降ろし運転準備を開始です。
朝のミーティング後新幹線基地で記念写真。この後各地から集まった車両が一斉に走り出します。今回のハイライトは奈良中村さんの新幹線4編成。レイアウトの中間に新幹線基地が出現。
新幹線基地の横を通過
この横をコッペルが次々通過する愉快な光景が見られました。一周340mの線路がヨーロッパの宮殿前を周回する景色も絵になります。
私は11月15日の関東支部運転会報告で紹介した「OSパワーユニットを組み込んだ電動乗用台車+長崎電軌3000系」を関西デビューさせると意気込んだのですが、電動乗用台車に取り付けたステップを自在トラバサーの枠にぶつけ、ステップを固定していた木材が割れ連結不能に…。さらに長崎電軌はOSさんに義理立てし?M社のモーターと縁を切るためチェーンを外して来たため自走も出来ません。ホテルから木工ボンドを借りて修復するも運悪く速乾ボンドでなく万事窮すに…。
窮余の策として運客を諦め、運客用乗用台車との連結器を外してこれを仮付けし何とか長崎電軌との連結を果たしました。冷や汗を流している間に雲行きが悪くなり寒さも増してきます。お昼前やっとの思いで「電動乗用台車をプッシャーにした長崎電軌」が走り出しました。
昼食を済ませ妻と一緒に何回か周回した後、寒さの中乗車を待つお客様のためにN700系で運客のお手伝いを…。僅か5両編成でしたが振り返ると長い編成が続く不思議な感触でした。14時前からは雨が降り出し急いで撤収作業です。自分の撤収が終わると遅れている仲間の作業を手伝う微笑ましい光景があちこちに見られました。
渋滞に巻き込まれ、寒さの中の運転会でしたが、ライブ仲間の温かさを感じた楽しい運転会でした。
仕掛け人の内山さん、沢山の線路と新幹線を提供いただいた中村さん、そして各地から集まった同好のお仲間、大変ありがとうございました。