雨雲を追いやり無事運行。そしてあちこちで情報交換
会員番号31-117
岸田 弘
2014年11月関東支部「八王子運転会」報告
雨雲を追いやり無事運行。そしてあちこちで情報交換
会員番号31-117
岸田 弘
11月の八王子運転会は9日(日)に、某団体のレイアウトで開催されました。この日の都内と八王子の天気予報は、午後からから雨、最高気温17℃。それでは「午前中に走り終えれば…」と自宅を出ようとすると予報に反して早々に小雨が降り出し、八王子に向かうまで止みません。集まった仲間と空を見上げても雨雲は広がったまま。仕方なく、枕木交換のための作業テントの中に退避です。大島さんが携帯アプリ「ウェザーリポートの雨雲レーダー」で雨雲の動きを確認すると、20分後には雨雲が通り過ぎる模様。そして見事に9時40分には雨が止みました。石川安夫さんのタブレットの「雨雲ズームレーダー」でさらに確認すると、次の雨雲まで2時間は持ちそうと分かり、早速車両を降ろして準備開始です。
電動ED210の大島さんが一番乗りで駅を出発。お嬢さんの運転で何やら楽しそうに会話をしながら、上り坂の赤い橋を通過して行きます。
石川さんも雨を見越して、準備と撤収の容易なEB10を、最初はパンタグラフを付けないまま走ります。
佐藤透さんのS6は、気温の低いこの日、豪快にブラストとドレインを吹いて力強く走ります。
町さんは、今年3月の東北運転会で初登場のプロペラで走るレールツェッペリンの車体だけを降ろし、爆音を上げ、落ち葉を吹き飛ばしながら走り回ります。仲間も次々運転を替わり、長い勾配を登り切るパワーに感心しながら、スピードコントロールの難しさを感じ取っていました。
雨の予報で車両を持たずに参加する仲間も多く、この日はあちこちで立ち話が始まり、いろいろな情報交換ができました。白いドレインを吹きっぱなしの佐藤透さんのS6を囲んでは、どうやらレバーのリンク関係ではなさそうなことから、その原因を皆で探ります。
石川さんの滝瀬製作所製の見事なパンタグラフを囲んでは、その製作技法に見入ります。厚板から切り出した下枠やロストのシュー受けを見ると、素人では真似が出来ないないようです。
午後には、岸田の小田急10000型を囲んで、木工と塗装の話しが始まります。窓抜きは4㎜厚のシナべニヤをカッターで抜いたと話すと、「4㎜が抜けるの」と驚きの声が掛かります。
午前で帰るメンバーがいるとのことで、昼前には集合写真を撮影。車両持参は5名だけでしたが、見学者や家族・友人の参加もあり、賑やかな写真が撮れました。この頃には薄雲で空が明るくなり、雨の心配はなくなりました。
岸田は娘と孫、娘の友人家族が参加。4歳と5歳の子供たちは、小田急10000型の他、皆さんの車両に次々乗せていただき、代わる代わる先頭に乗り込んで大喜び。いつもより多く周っていました。
時々訪れる団体関係者の家族の運客も八王子運転会の仕事です。幼児を乗せた大島さんの桃太郎を追いかけ、3世代の家族が写真を撮りながら楽しんでいる様子も、微笑ましい風景です。
14時には気温も下がり風も出てきて、寒さを感ずるようになったため、早めに撤収となりました。「午前中だけでも…」の覚悟で参加したのですが、運転会後は雨が降ることもなく、結局一日中運転を楽しむことが出来ました。大島さんと石川さんが雨雲を画面で「フリック(はじく)」し、追い出したことが利いたようです。