まずその一苔は前葉体という「別の生命」を生み「前葉体」から苔が生まれるのである。
この形態はエイリアンの卵は「フェイスハガー」なる「生命」を産みだし、そのフェイスハガーが人間などの生物に寄生卵を植え付けると言う「ちょっとグロな説明」ですが、でも基本的にそうです。
つまり苔の胞子は「前葉体」を産むのであり、決して「苔」を産む訳ではないのである。
この「レゾン・デ・トール」って言うか「ア・プリオリ」な論理展開こそ、私が「虚仮の一念」と呼ばれている所以である。
そう考えると、人も、受精して子宮に着床して最初に出来るのは人と胎盤である。胎盤は、ある意味独立した存在であり、母親と子供の仲介者。実際栄養だけを仲立ちにする、立派な仲介者である。
その寿命、着床して出産まで。
何とも儚い「臓器」であり「細胞の集まり=生命」なのだろう。
手の形成には本来的に水掻きになる部分を「ホメオティック遺伝子」が作用して「擬死=アポトーシス」により殺して形成するのと同じく、子供を産む為の「身代わりになって死ぬ存在」なのである。
苔から、この壮大な展開!
参ったか!竹内!(聞いてないか)
そこで…な!竹内、子供が「死にたい」と言われたら「君の半分は、君が産まれた時に死んでいる。君を生かす為だけに生まれ、君を生まれたら、死ぬ事が決まっていて、その通り死んでしまった命がある。胎盤は、君の為に生まれ君の為だけに生きて、その役目が終わって死んだのよ。君が、死にたいというのなら、君の役目は何?そして、それは終わったの?」
なんて竹内の潤んだ目で言うと「考え直さない奴は死ね!」ってなもんだ。
さて、苔は、これだけではない。空気の汚染度が分かると言うがPM2.5の集中攻撃を受けているはずのウチの近くは公園の木に苔が鬱蒼と茂る、最近わたしも咳が出るのだが、苔的には「正常な空気」なのでしょう。
苔は、木に寄生するだけではなく、その苔自身に別の雑草の種が付いて、生えると言う「協調性」のある奴、或いは「引き」の強い奴、「面倒見」の良い奴。
悪口は言えません。
一方で、苔は、近年日本の国土を増やしている、新島の溶岩に入り込み、生命活動をするのが「苔」なのである。これは「岡崎二郎」の漫画の中ででも書かれているのだが、苔は、アルカリ性の土地に生える。例えば寒帯の土・タイガの中で生えているのは苔である。この苔が酸性のある火山大地をアルカリで溶かして土を作るのだ。
土は、元々あるのではない。土は生命活動の結果として地球にしかないのだ。砂は火星にもある。だが土は地球にしかなく、その土を作るのは海藻から進化した苔が地上に移ると、まぁ「エコの作法」では「サラっと流した」が、この地上に移る時に「土」を産んだのである。
「つちがぁ~産まれた日ぃ~、その時にぃ~苔類はぁ~、根をつくのぉ~、あなたぁがぁ~いたぁ~からぁ~、シダが生えたぁ~、根を張る、その土はぁ~苔類がぁ~生み出ぁ~すのぉ~」
なのである。
例えば私の住んでいる近くのショッピングモールの地層は一枚岩で、それを削岩機と発破(これがダイナマイトではなく、最近は硝油を使うのである)で切り開いたのだが、それが20年近くになり、表面は立派に苔に被われている。昼間影になる所が多いので、適当な光と中々乾燥しない状態で苔は、ここ一発、虚仮の一念を発揮して、まぁ全力を込めて玄武岩を溶かしに溶かして、紙より薄い層の土と苔の死骸の混雑物(この苔の死骸こそが土とも言える)が表面に浮いているのである。
つまり土の中に生える苔は、豊かな状況に生まれている苔であり、エコの作法では、この方面の苔を取り上げている!
だが、私はハードな男なので、岩に纏わり付く苔の「虚仮の一念」を!(もういいって…)
さて、土は、土を作る農業ってのが、あって、それは土の状況を調整するってのが普通ですが、それとはレベルが違う、やっぱりハードな男の土を作る農業が、イギリスの北部の島「アダム島」でやられています。
ここは、新島と同じ状態で、出来て時もさほど経っていないのですが、人が住み着き、主に漁業で生計を成り立たせているのですが、農業も始めようとやっています。
この土を作る農業は「岩を持ってくる!押忍!ハンマーで砕く!押忍!ガンガン砕く!押忍!ガンガン破砕する!押忍!海藻を持ってくる!押忍!ガンガンに破砕された岩と混ぜる!押忍!後は自然に任せる!押忍!」
後は土が出来ます…。
んなぁ~アホなぁ~。
ところが、これで出来るのです。
どうでしょう?竹内結子さん、一度、エコの作法のディレクターをそそのかして、アダム島へ行ってみては?